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この一話一膳シリーズは反響が高い。 わがHP「よびわる」が始まって以来、これほどの反響・感想を頂いたのは初めてのことである。 今までにアップさせたコンテンツは日記を含めて9つである。 作者である私としては、『語る』などに大いなる反響・感動・絶賛の嵐・求婚相談などが相次ぐと考えていたのだが、世の中とは予測できないものである。 「どこの高校生が料理の話なんか読むんだ」 「フレンチトースト、馬鹿ウケ」 「餃子の写真ありえねー」 「今度は鍋料理をアップしてください」 などなど、これらの感想は明らかに賞賛であろう。 人は、本心ではほめたいものに悪態をつくという邪悪な生き物なのだ。 さて、要望を受けて私は考えた。 ただの鍋料理では面白くない。およそ料理をする人にとって、鍋料理というのは手抜き料理の典型であり、典型であるということはつまり私も毎日のように作っているということである。それはともかく、 読者の要望をかなえること。 それは私の使命であり、生きがいである。 「能書きはいいから、早く内容を説明しろ。ネギ間って焼き鳥じゃないのか」 読者は黙って読め(朗読するな)。 |
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なんと、ネギ間とは焼き鳥におけるそれではなく、「ネギと一緒に食べるマグロ」なのである。実は、料理界の常識であるのだよ…ってみんな知ってますね、ハイすいません。 マグロの「サク」とは、スーパーなどで売っている切り身1つの単位である。 赤身と中トロの中間くらいが一番旨い。1の作業はつまり「ヅケ」を作ることであり、このまま食べても旨い(鍋料理ではなくなるという欠点アリ)。 濃い味で食べたいなら長く漬けるか、しょう油を多くする。ただし、あまり長く漬けると身が崩れやすくなるので注意だ。 鍋だからといって、他の具を入れてはいけない。 あくまで、ネギとマグロとスープの味だけで食べる。ネギはある程度の加熱が必要だが、マグロはシャブシャブ風に食べると思ってもらえればいい。 火の通し加減が食べる人の好みで決められるあたり、食べるだけの人も「料理の喜び」をちょっとだけ味わえるのだ。 |
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