一話一膳
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本日のお品書き
ここまでが仕込み。たまらないねぇ。
アスパラの豚ロース巻
 飲み屋さんを経営してみたい。

  そういう欲望、あなたが男子なら、1度は持ったことがありますよね?
  なに、ない。そういう人は無視。欲望のパターンは2つですね。

1、ソバ打ちが好きなんで・・・。

  そりゃあ、あなたが団塊の世代である証拠ですよ。

2、小さなお花屋さんがやりたい・・・。

  男子が前提と書いたでしょうが。


  まあいい。
  飲み屋さんと言えば、仕込み。
  仕込みと言えば、串焼き。
  串焼きと言えば、巻き物焼き。

  というわけで、今回は「俺も飲み屋やるっす!」シリーズでまとめてみます。いつ始まったのか?

  まあいい。
  巻き物と言えば、アスパラですよ。仕入れて、仕込んで、注文を待つ、その心意気。それが楽しくて飲み屋やってんです。やりたいんです。いいですね。仕込みから焼きまで行きますよ。七輪はないだろうから、オイルで蒸し焼き。

  1から5までが仕込みで、ここのポイントは3だ。
  アスパラはどうしても根元に火が通りにくいから、皮むき(ピーラーが便利!)でサイズを揃えるつもりでやるといい。あっしは根元を使ったほうを10秒早めにフライパンに入れるけど、まあそのヘンは適当でOKだ。
 
  「薄くふる」というのが難しく思うだろう。
  これで味がつくのかな、くらいでいい。酒飲みなら強めにすることさね。あ、片栗粉をふるのが難しいかな。指は4本使って、思い切り上からふるとやりやすい。多少キッチンが汚れるから、そこは奥さんにおべっかを使うといいってこった。


◆材料(1人前)
アスパラガス(細め)4本
豚ロース薄切り4枚
塩、コショウ、片栗粉少々
サラダ油大さじ1
つまようじ4本
 
◆手順
1.  豚ロース薄切りの両面に塩、コショウを薄くふる
2.  1の両面に片栗粉を薄くふる
3.  アスパラを4センチに切り、根元は薄く皮むきする
4.  3をイカダ状に並べて、2で巻き、つまようじで焼き鳥状に止める
5.  4を20分程度放置する
6.  フライパンにサラダ油をひき、中火で両面30秒焼く
7.  弱火にして両面2分程度焼く
8.  火を止めて、フライパンにフタをして1分で完成


  なぁーに、手順が多いわりにフクザツじゃない。

  6から8が難しい。
  レシピによくある「中火」「弱火」というのは主観が混じるからね、自分流を覚えていくことになる。最初に中火にするのは豚肉に味を閉じ込めるため。弱火にするのは外側の豚肉が焦げやすいから。最後の「フタして1分」はアスパラに火を通すためさね。

  自信がない人は串なんかで突いてみて、「ちょい固いか?」というところで皿に取ること。
  豚肉があつくなっているから、盛り付けの間に蒸れるんで大丈夫よ。蒸しすぎるとアスパラは軟弱になって良くないからね。


  本当は豚バラ肉が最も旨い。
  しかしそれはフライパンで素人さんがやるには向かないね。フライパンに脂がたまってベトベトになっちまう。それは炭火を使いこなせるようになってから挑戦するもんだよ。ハナっから『どっちの料理ショー』なんか目指すもんじゃないよ。
  まずは、確実に旨いレベルをきちんとこなすことだね。とりあえず、仕込みの楽しさがわかるのが目標ってことさね。
 



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