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ゲソの根元も食べられる。 2の調味料は適当でも問題ない。3の過程で焦げることを気にする人はイカゲソの先端を切っておくのが正式な方法だが、そこまで追求しなくても良い。しょう油の焦げた香りがおもむきを添えるからだ。 原則的には、そのまま食べる。 好みによって薬味を加える。おろしたショウガがベスト、次善は写真のようなワケギの輪切りだろう。 大切なのは、盛り付けだ。 何より少量なので、できるだけ小さな皿か鉢に盛る。一品の料理というよりも、さりげなく食卓の隅に置かれるくらいが、ちょうどいい。 ナンだこれ、と人は箸を伸ばすだろう。 お、結構旨いなと思った次の瞬間、この料理は食べ終えている。ナンか知らないけど、旨かったなという印象だけが残る。 この料理を作った者は、食材を見事に使い切った恍惚感にひたる。 食べてしまえば何も残らなかった、これが料理を作る楽しみの大きな一部なのである。 |
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