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食べ方が限定される食材がある。 スーパーで見たときに、料理法が1つしか思いつかない食材である。枝豆などはどうだろうか。塩茹で、以外の手段をあなたは考えつくだろうか。なに? 「あーら、おからと一緒にたきあわせにすればいいじゃない?」 「うっそー。うちなんか茶碗蒸しの中に入れちゃうわよ」 「茹でてから裏ごしして、スープでも作ればいいのよ」 料理上手の奥様はこのページを読むなぁぁぁぁぁ! 落ち着け。 たしかに、食材には無限の料理法がある。キャベツなどでもそうだろう。野菜炒めの具にする(炒める)、ひき肉を包んでロールキャベツにする(煮る)、そのまま味噌をつけて食べる(生食)くらいは誰でも思いつくが、言われてみれば 点心を入れたせいろの底にひく(蒸す) なんていう食べ方もある。同じ食材をいかに数多くの料理に使いまわすか。それは家庭料理の永遠のテーマであり、数多くの研究または実験が行われている。 しかるに、なめこ。 どうするか。味噌汁の具にする、以外の料理法を思いつくか。というよりも、この数年、 あなたは味噌汁以外でなめこを食べたことがあるか。 ないだろう。あるわけがない。 ある日、なめこが特売品になっていた。 手のひらに乗るくらいの、なぜかいつも正方形で、持ってみると奇妙な重量感があり、しかし味噌汁にしか使えそうにない、あのパックである。58円であった。 安いのだろうか。 僕はふだん味噌汁を作らないから判断できない。タイムサービスと称して、いつものキノコ売り場ではなく通路に箱積みされているから、たぶんお買い得なんだろう。主婦の手が伸びていくシーンから判断すれば、安いことは確実だ。僕も手に取った。 さあ、なめこをどうやって味噌汁以外の料理にするのだ? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1では、強火になりすぎないように注意する。 煮立つとなめこ特有の強力なヌルが泡だって膨らみだすからだ。ときどきかき混ぜること、分量は適当で問題ないというのはいつもの通りである。 豆腐を温めておくのも良い。 冬場なら「温かい豆腐+温かいなめこ」もいいし、夏場なら両者を冷してサッパリと頂くのもいいだろう。ただし、「温かい豆腐+冷たいなめこ」の組み合わせはいただけないので注意だ。 さて、これでなめこのレシピが倍増した。 味噌汁と、なめこ豆腐である。どうやって食べても何となくワイセツな食材であることは否定できない。ヌルヌルしやがって。しかもハッキリしないし。次に、なめこをどうやって食べるか。 「他に何かあるのか・・・」 たぶん、もうない、と思うのだが(-_-;) |
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