一話一膳
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本日のお品書き
すべてはカオスの中に
ポテトサラダ
 お父さんは料理をしているだろうか。
 家族、特に奥様に迷惑をかけないように、料理をしているだろうか。

 ふだん料理をしないお父さんの「男の料理」、それ迷惑。
 1日かけて煮込んだカレー、それ迷惑。
 キッチンを水だらけにして後片付けができないお父さん、それ迷惑。

「そんなこと言われたって、料理できないんだからしょうがないだろ!」


 そういうお父さん。
 簡単な料理を作ってあげましょう。技術がいらず、味は良く、奥様の炊事の妨げをすることなく、日曜日の遅い午後に作る料理。それは、みんな大好きポテトサラダ。

「むずかしいんだよっ、そんなことできないんだよっ」


 そういうお父さん。
 なーに、このレシピ通りに作れば本当にラクラクできちゃいますから。包丁がうまく使えなくても、最後に混ぜあわせるから関係ないって。調味料の分量がわからなくても大丈夫。最後の味付けで味見をすれば、だいたいでOKですから。調理器具がわからないか。じゃあ奥さんに、調理器具を出してもらっとていてください。下記の材料も、奥さんに言えばほとんどが買出しに行かなくても揃ってるもんだから。

調理器具:大鍋1、小鍋1、小ボウル1、大ボウル1、小皿1、菜ばし、串1本、包丁とまな板


 お父さん、準備はOK?
 1人でやるのが難しいってんなら、小学生くらいのお子さんに手伝ってもらって。そうですねえ、取り掛かるのは午後3時くらいがいいですね。もたついて1時間かかっても、夕方の奥さんの炊事のジャマにならないし、4時半に完成しても1時間の「寝かせ」の時間を取れますからね。気楽にクッキン!


◆材料(4人前)
   じゃがいも 4個
   玉ねぎ 1/4個
   1個
   キュウリ 半本
   マヨネーズ    
  A    
   小さじ半分
   コショウ 小さじ半分
   サラダ油 大さじ2
   料理用酒 大さじ1
   お酢 小さじ1
◆手順
1.じゃがいもをざっと洗って大鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れ、水から茹でる(強火、沸騰したら中火。途中で1回水を足して「かぶるくらい」を維持する)

2.1と同時に、別の小鍋で卵を水から茹でる(中火、12分が目安)

3. 1と2の進行中に、小皿にAを混ぜ合わせておく

4. 続いて、玉ねぎを千切りに、キュウリを薄切りにして小ボウルに入れ、小さじ半分の塩を加えて塩もみする

5. ときどきじゃがいもの様子を見る。串を刺して少し手応えがあるけれど貫通できるくらいまで茹でる(大きさによるが20分が目安)

6. 5を大ボウルにとり、あつい内に皮をむき、ざっと割りほぐしてAをかけて30分ほど放置

7. 4の水を切り(手で絞る)、6のボールに加える

8. ゆで卵は包丁でザク切りにして、これも6のボールに加える

9. マヨネーズ・塩・コショウを少量ずつ加えながら、ハシまたは手でじゃがいもをさらにほぐし、混ぜ合わせる

10. 1時間ほど冷蔵庫で寝かせてできあがり



 いくつかのコツがあるので列挙しましょう。

・料理の途中で手が空いたら、すぐに洗い物をする。水をはねかすことが多いだろうから、小まめにフキンで掃除をする。

・茹で時間は慎重になり過ぎなくて良い。卵は指定時間通りでまず間違いないし、じゃがいもは串が通りさえすれば固過ぎることはない。

・Aの分量は全て適当で良い。本当は日本酒とお酢ではなく白ワインビネガーを使うものだが、「うちにあるもの」だけで済ませたほうが奥さんは喜ぶ。

・4の野菜のカットも適当で良い。どうせ最後にごちゃ混ぜにするから。塩もみは10秒くらい、全体に塩が回れば良いくらいの感じで。

・6の皮むきのときにヤケドをしないように注意。怖ければ菜ばしでもできる。皮が多少残っても問題ないから、アバウトにむく。

・9のマヨネーズはけっこう大量に使う。食卓でサラダに自分でかける時より少し多いかな、くらい。塩コショウで味を加減するつもりで。

・9はくれぐれも味見をしながら。味見は薄く感じることが多いもの(少ししか口に入れないため)なので、「少し味が足りないかな?」あたりでピッタリ決まることが多い。


 さあ、お父さん。
 夕飯です。パパの作ったお料理が食卓に。奥様は一品を作る手間が省けて大感激。家庭円満が無事に絵に描けました。ただしまあ、奥さんが

                 「ちゃんと洗い物もやってよ!」

と言うと思いますので、アフターケアも忘れずにね(^.^)/~~~
 



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