一話一膳
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本日のお品書き
見栄えを良くしたければ万能ネギのみじん切りをかけよ。
ジャガイモと挽き肉の炒め物
  「ええぇ〜、中華とか言って、超うざぁ〜ぃ」

 何がうざいのか質問してみると、調味料が多くて面倒だという。
 とくに、定番とされるニンニクやショウガのみじん切りが面倒だという。

 まあ、わからんでもない。
 ニンニクはともかく、ショウガは皮むきが面倒なので気持ちはわかる。しかも、市販のチューブ入りのそれらを使うと美味しくないのは前述(ここのレシピを参照)の通りなので、これが面倒くさいのもわかる。

 「調味料をいちいち入れるのが、うざァ〜ぃ」

 わかったわかった。
 順番に入れるのがイヤなんでしょ。じゃあまとめて入れればいいから。そんなに変わんないから。

 「中華なべが必要とか、うざぁ〜ィ」

 はいはい。
 あなたの家にはテフロンのフライパンしかないんでしょ。中華なべは日常の手入れが面倒だって言うんでしょ。テフロンでいいから。

 「強火で一気にとか、ウざぁ〜ぃ」

 いいですいいです、中火でいいです。
 途中で火力調整とかしなくていいです。

 「水溶き片栗粉とか、うザぁ〜ぃ」

 もう、それも省略しましょう。
 どうせ、水の分量がわからないとか、ダマになっちゃうとか言うんでしょ。溶いて置いておくと、2分後に片栗粉が沈殿してやり直しになるのが面倒なんでしょ。

 「でも中華、食べたぁ〜い」

 はい、レシピ行きます。


◆材料(1人前)
    ジャガイモ小4個
    豚挽き肉50グラム
    大さじ2
A    
小さじ半分
コショウ小さじ4分の1
粉末中華だし小さじ半分
B   
豆板醤小さじ半分
オイスターソース小さじ1
酒(あれば紹興酒)大さじ1
◆手順
1.  ジャガイモを千切りにする
2.  フライパンに油をひき、中火で豚挽き肉を炒める
3.  肉の赤身が消えたら1を投入し、Aを加える
4.  ジャガイモが透き通ったら、Bを加える
5.  水分が飛んだら出来上がり

 ポイントはジャガイモ千切りの大きさを揃えること。
 同じ厚さで輪切りにして、できるだけ重ねて一気に千切りにすること。火の通り方を均一にするため。

 テフロンのフライパンで中華を作る場合は、木ベラが必要(傷がつかないようにする)。100円ショップのもので十分。

 ジャガイモが「透き通る」という感覚がわからない場合は、1つ食べてみて「ちょっとまだ芯があるかな、このまま食べるのはちょっとイヤだな」という地点を「透き通った」とみなす。

 この料理は、月末でお金がないとき、温かい料理がもう1品だけ欲しいときに有効。
 大量に食べる、つまりメイン料理として食べて美味しいというものではない。あくまで、控えめな脇役として食卓のはじっこに加わると、大きな戦力になる。


 「ジャガイモの皮むくの、超うざぁ〜い」

 幼児化もいい加減にしろッ!
 ピーラー(皮むき)を買ってこいッ!





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