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突然で申し訳ないが、話は節分に戻る。最近流行の風習に「恵方巻を食べる」というのがある。恵方というのは神様がおいでになる方向のことであり、年によって異なる(今年は北北東?)。その年の恵方を向いて太巻きを無言(だったかな)で食べると福が来る、という風習である。この風習が本当に昔からあったのかどうかはわからないが(関西方面の風習らしい)、この数年では毎年「恵方巻き食ってるかい、ィエーッ!」という流れになっている。高校生の皆さんに質問したいのだが、君が小学生のときに学校行事でこんなことやったか? やってないよね。そう、これはプロパガンダ(=propaganda、組織的な宣伝活動のこと。日本語ではあまり良い意味では使われない)によって作られた「風習」なのである。
聞いてみれば、これはなんと「海苔業界」の陰謀だという。海苔の売れ行きを上げるために「海苔業界」が一所懸命に宣伝したためにこの風習が流行したのだ。たいした努力である。「海苔業界」なんて世の中にあったんだね。太巻きというのが素敵じゃないですか。これが「カンピョウ巻き」や「カッパ巻き」だったりしたら、売り上げは半減である。たぶん円周率とか計算したんだろうなあ。間違えて「伊達巻を食べましょう!」とか「春巻きを食べよう!」とかやってしまったら、海苔は全く売れなくなってしまっただろう(そんなわけないか)。
そう、これだけ前フリしておいてから「業界の陰謀=バレンタイン」の話になる。僕は原則的に受験学年しか教えないので、この時期に彼ら・彼女らと会うことはない。試験真っ最中であり、授業ももちろんない。まだ結果も出揃う時期ではない。つまり、「どうしてもベッカム先生に愛を伝えたくて仕方がない」生徒がかなりたくさんいるはずなのだが、「どうしても諸般の事情に鑑みて断念せざるをえない」のである。わかりやすく言うと、そのように言い訳する以外の方法を持てないのである。モテナイ、の間違いではないので注意されたい。しかし、である。例外のないルールはないのであるから、件名の発言…やはり奇麗事でまとめるのが予備校講師の鉄則である。 |
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