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結局、9時間以上眠ってしまった。まさに惰眠をむさぼるという感じである。8時に朝食、9時半から再び原稿仕事。
予備校講師の収入はおおむね2つに分かれる。まず授業による収入。予備校により多少異なるが、時給・分給・コマ給など「授業をしてナンボ」の世界である。この収入が大部分を占める。もう一つは原稿による収入。主にテキストや模試の作成、大物講師なら参考書の執筆、細かいところでは僕が今やっているような講評モノやテキストのモニター(テキストに関して意見を言うだけの仕事)である。他にも多少はあるのだが、事情を暴露するわけにもいかないので基本的にはその2つ。
それにしても、原稿収入は割にあわない。その種類にもよるが、基本的に時給などに換算すれば笑ってしまうほど安い。今日の僕の場合、問題を解いて講評を書いて文書チェックをしてメールで送信するまで4時間弱かかったわけだが、授業の1コマ分(一般的には90分)にすらならない。それでも、こういう仕事が回ってくるだけいいほうなのである。何もしないで呆けているより、近所のコンビニでバイトをするより、確実にお金になるのだ。…と考えながら過ごしていたら午後になった。あったかい午後。ヒマじゃん、散歩にでも行こう。
ヒマだから散歩に行く、すごい贅沢というか本当にヒマな人間の話である。あくまで一時的とはいえ、まさに失業状態である。
今年初めて、つつじの香りがした。どこに生えているのか、どこに花が咲いているのかわからないけど、最初の春の香り。落涙の春もある。歓喜の春もある。孤独な春もある。幸せな春もある。でも、春を受け取る権利は誰にでも訪れる。今日は国公立大学2次試験が行われた。 |
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