予備校講師でわるかったな!





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開幕前日 3月8日
  お昼に食後のコーヒーを淹れていたら電話が鳴った。大学時代の友人のお父さんが逝去した。昨年も別の大学時代の友人のお母さんが亡くなった。僕自身も昨年に祖母を亡くした。僕の場合は祖母だから、ある程度の年齢だったので納得もできる。それでも僕は彼女が亡くなって葬儀が済むまで、家にいるときはほとんど泣いていた。特におばあちゃん子でもなかったのに、悲しくてたまらなかった。僕の友人たちが親を亡くした気持ちを想う。

  市進予備校は3月の2週目から通年授業が始まる。普通の予備校は高校と同じタイミングで4月に始まるので、1ヶ月早いスタートを切るわけだ。それは生徒にとっても講師にとっても価値あることだ。多くの生徒は(講師も)実はゴールが1ヶ月遠くなって有利になるカラクリがわからないみたいだ。
  3月の予習は全て終わっている。もちろんプリントも全て準備はできている。僕が開幕前日にやることは物理的にはない。全ての衣装にはアイロンがかけてある。だから、今日僕がやるべきことは気持ちを授業に持っていくことだ。家事をしながら、15日間放置したヒゲを剃りながら、1キロ泳ぎながら、HPの次の企画を準備しながら(城南予備校が開幕する4月中旬までには公開できる予定)、倉木麻衣を聴きながら、こうして日記を書きながら精神を授業に近くしていく。通年授業の最初の1回。1年間で最も大切で、合否を決める授業。

  今日も、そしてたぶん明日も生きていられることを幸せに思う。僕には教壇がある。そこに立つ権利と、力がある。生を失ったものが得られない喜び。僕はそれを握っている。若くしてその喜びを得られなくなった、ほとんど(あるいは全く)会うことのなかった死者に祈る。そのかわり、僕が生きてあげるよと。親を亡くした友人たちに願う。お前が生を担うことが勤めなんだと。
  センチメンタルを、笑いたければ笑え。
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