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朝の6時前に起床して市進市川校に向かう。睡眠は5時間強だったが、体調は悪くない。気が充実しているときは疲れを感じない。限度はあるにしても、とにかく今日は件名なのだ。
昨日も少し書いたように僕は講習の前日に寝つきが悪い。別に興奮しているわけではないだろうけど、やはり心のどこかに緊張を抱えているのだろう。新しい生徒を前にするから。新しい季節が正式に始まるから。たいていは布団の中で覚醒したまま1時間を過ごし、仕方がなく起き上がってビールを1本だけ飲んでムリヤリ眠ることになる。もう講師生活も10年を超えたのに、まるで新人のようだ、この日だけは。
とカッコよくまとめたいところだが、昨日は非常に疲れていてあっという間にノビ太君のように「3・2・1・グゥ」であった。やはり人生はアンチクライマックスの連続なのだ。
明るく、厳しく、元気よく。普通は真ん中が「楽しく」になるものだが、僕にとってここは譲れないライン。初顔あわせの生徒のために理論構築を中心に冷静と情熱をもって授業を進める。生徒の反応は別にして(どうせハンサムに見とれているのであろう)キッチリと授業を終える。朝の9時にスタートして日も延びた夕方4時まで4コマ。質問には誰も来ない。これは講習初日のいつものパターンだ。初講(=初回の授業)では予習の認識の甘さを徹底的に叩く授業をするからだ。授業直後の質問は「予習の予測と信原の説明の格差がどうしても授業では埋まらなかった」場合にしか発生しないからだ。言い換えれば、それだけ初講の予習は誰もが甘いのだ。だから、2日目がチャンスだ。
残りの3日分のプリントを印刷して4時半に校舎を出る。今日から8日間は規則正しい生活に入る。
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