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diary 日記
いつ書くべきか 3月31日
  日記は常に一日の最後に書くべきなのだろうか。私がそのような疑問を抱いたのは、お昼休みにオリジン弁当を食していたときであった。
  私は、その名前をいいことにメインディッシュが欠落した弁当を賞味しつつ、思いを巡らせた。たとえば、夜に飲みすぎてしまって日記の記述を翌日に持ち込むのは社会通念上許しがたい暴挙なのであろうか。予想される一日なので朝のうちに書き上げてしまうのは言語道断にして大胆不敵なのだろうか。私はメインディッシュのようなフリをしているエビフライに対して懐疑の気持ちを抱きつつ思考を進めた。
  そういえば昔、椎名誠の小説の中に「なかがき」があったことを私はふと思い出した。小説には前書きも後書きもあるのだから、「なかがき」があって何が悪いのだという氏独特の強引な背負い投げ的論法であった。残念なことに、その「なかがき」に何が書かれていたのか、それだけは私の記憶から消えてしまった。いかに「なかがき」が正当なものであるかという主張だけは覚えているのだが。そこまで思考を進めたところで私の宿敵・カボチャがサイドディッシュのような顔をして大威張りしていることに着目し、私の口に入ることを丁寧にお断りした。

  私は9日間で36コマをこなすというハードな時期を越え、自らを祝福するために水泳に行った。振り返ってみれば、平常時には1週間で18コマ、つまり1日平均で2・5コマをこなすのであるから、この9日間は精密にしてかつ慎重な計算をするとおよそ1・6倍の労働量である。しかも、時給労働者であるがゆえに、1・6倍の収入を手にすることが確定したのだ。祝福するための大義名分は揃っているのではないか。これだけの努力をした代価として、今ここに高らかに「なかがき日記」を上梓するのは決して揶揄中傷を受けるべきことではないように愚考する。

  そう、私はこれから千葉県某所のすし屋に呑みにいくのだ。「なかがき」を書いて悪い理由がこの世界に存在することを私は断固として認めたくないのだ。
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