予備校講師でわるかったな!





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つらくも楽しい土曜日 4月10日
  いわゆる通年授業の季節に入る。比較的ではあるにせよ、生活に規則が出る時期だ。沖縄には行けないけれど、それなりに自分の時間を持てる季節。でも、土曜日だけはそうもいかない。集中力が保てる限界の4コマ連続授業だ。

  9時に起きていつものようにノッソリ始動する。新聞を読んで簡単に家事をすませて11時前から予習に励む。すでにこの時間から気持ちは授業に向かっている。
  始業30分前に市進市川校に着く。タームの変わり目にしてはちょっと遅い到着だ。でもまあ、この時期はプリントの印刷に時間もかからないし(全クラス共通が多い)、合否報告も来ない(入学直後で大学生は忙しい)から問題ない。名簿のコピーを見ながら15分前に授業のスタンバイが完成する。   80分の授業を2回やってから、校舎を移動する。手ごたえは悪くない。生徒の緊張も伝わってくるし、僕の緊張も生徒に伝わったことだろう(2回も板書を間違えた=レアもの)。

  後半のBクラスは3割の生徒が新入会生だった。新顔の生徒を授業の流れに加えさせる、これは講師の使命だと思う。授業の最初に、一人だけ頬杖をついている学生がいた。以前からいる生徒なら怒鳴りつけるところだけど、今日だけは特別だ。授業の流れを意識して進行させる。連続授業の2回目、彼は頬杖をやめる。「斜に構える」態度を放棄してくれたわけだ。
  ぐったり疲れて帰宅する。新年度が今年も始まったのだと自覚しながらビールを飲む。15分の休み時間を3回はさんで80分の授業を4回。しんどくたって、楽しいんだ。
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