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某国営放送にはたくさんの外国語会話の番組がある。僕も何回か観たことがある。勉強したこともある。昔の教え子がイタリア語会話に出ていたこともある。独特の雰囲気のある番組たちだ。
午前中は半分気絶して、遅い午後に整体に行く。いつものように中国人の老師に診ていただくわけだ。
衛星放送で「中国人向けチャンネル」があるらしい。僕が施術していただくときが、ちょうど「日本語会話」の時間だった。中国語で説明が入り、微妙な発音の日本語教師が日本語を話す。発音練習をするためのタイムラグ。細かい会話がときに日本語で、ときに中国語で行われる。
「あなたの学校には何人の先生がいますか」
「25人です」
「生徒は何人いますか」
「せんにひゃくごじゅうにんです・・・」
僕は大学のときに中国語を選択していたので、部分的にというか単語だけは中国語がわかるときがある。「シュエシェンというのはセイトというんですよ」みたいな会話は流れの中で聞き取れる。そう、授業の進行パターンが某国営放送とソックリなのだ。
今日施術してくれた老師(そこには2人の先生がいる)は日本語があまり上手ではない。口下手のようで、どちらかといえば寡黙な(=あんまり話をしない)人なので、日本語の上達も遅いようだ。だから僕と話すと(当然だが日本語だ)まるで番組の中の生徒と講師のようになる。
「日本語は漢字もカタカナもひらがなもタイヘンだ」
「中国語はアクセントが難しいですよね。でも日本語はアクセントを間違えても通じる言葉ですよ、たぶん」
「あなたの学校にはクラスがいくつありますか」(どうして急にその話題なんだ)
「にじゅうくらいかなあ」
「ひとつのクラスの生徒は何人いますか」(なんだ、今のを練習しているのか)
「少ないと・・・多いとひゃくにんくらいかなあ」
なんで休日まで講師をやらないといけないのだ。 |
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