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be worth watching 5月20日
  生まれて初めて千駄ヶ谷で将棋の観戦(大盤解説会)をしてきた。名人戦、名人羽生と竜王森内の第4局である。先に4勝したほうが名人を獲得するシリーズで、羽生が1勝、森内が2勝。
  大盤解説とは、現在進行中の対局の棋譜(指した手のこと)を再現し、プロがそれについて解説するというイベントである。つまり対局そのものを観戦できるわけではない。詳しく説明するとキリがないので割愛する。興味のある人はNHK教育で日曜日10時20分から同じ様なものをやっているので見てください。興味があれば、ね。

  午後6時からそれは始まり、結局10時40分まで続いた。対局者2人の持ち時間は合計で18時間、2日目の夕方から夜に決着するのだ。6時から7時まで対局者たちは夕食休憩。その間に初手から解説してくれるのだ。
  かなりの熱戦で盛り上がる。その4時間40分のあいだ、休憩は20分だけだった。もちろん勝手に退場も中座(=途中で席を離れる)もできるのだが、ほとんどの人は解説や指し手に一喜一憂する。もちろん僕は熱心に観戦した。腹は鳴るけど、そんなことはどうでもいい。

  僕の好きな羽生が敗勢から盛り返したが、結局負ける。悔しい。それでも「ここまで、挑戦者森内竜王の勝ちです」という解説者の言葉に拍手をする。拍手は勝った人のためにするんじゃない。好勝負をしてくれた2人に感謝するためにするんだ。

  帰宅しようとすれば雨のせいなのか、電車が遅れている。家に着いたのは12時過ぎ。
  いい休日だった。明日から仕事頑張ろう。観る価値があったんだ。
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