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日朝首脳会談が行われ、拉致被害者の家族の一部が帰国した。確かに首相に対する反感はあるだろう。お前はわざわざ行って何をしてきたのかと。多くの不満は残るだろうと思う。でも、政治的にノンポリ(=主義主張を持たないこと)である僕としては、素直に少しでも前進したことがすごいじゃないかと評価したい。この20年以上にわたって何もされなかったことなんだから。それでいて一方で有本さんを筆頭とする家族の気持ちもよくわかる。政治の話はここまで。
イチロー選手が2000本安打を達成した。その事実よりもすごいのは彼のインタビューだ。
「次の打席が大事だと塁に立ったら思っちゃったりして」
そして彼は2001本目のヒットをすぐに打つ。彼に限らないことだが海外に渡って活躍するスポーツ選手たちは思想・信条に一貫性があるのが素晴らしいことだ。今そこにある偉業や失敗のことなんて全く気にかけないで(全くではないかもしれない)今の直後の時間を最も大切にする。
移動を伴う4コマの間も夏講の相談が相次ぐ。偏差値やクラスレベルを超えたところで判断することが大切なのだが、大学受験童貞・処女の生徒たちは当然迷う。もちろん僕としても自分のアドバイスが適当なものであるかどうかはわからない。現在の学力はもちろん、受講したい他の科目との兼ね合い、他の科目の授業、今返却されている模試の結果、経済状況、授業を受けている手ごたえ、合格したい大学・・・。全てを考えあわせてアドバイスする。そして最後に「自分で決めろ」と突き放す。
計画を立てる上で大切なことはたくさんあるが、大切なことは一つしかない。きちんと決めたら迷わないで勉強することだ。些細なことではあるけれど、受講科目を決めた後でも迷う生徒は受験に失敗することが非常に多いからだ。多いというよりも、ほぼ全員が失敗するのだ。
今の瞬間はすぐに消えていく。成し遂げるひとはその直後を大切にする。首相もそうあってほしいし、僕もそうありたい。僕が教える生徒たちもそうであってほしい。相談を待っている。
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