予備校講師でわるかったな!





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浪人生の疲れ 5月24日
  βもαも生徒たちがぐっと疲れている。教室に入った瞬間の空気でわかる。授業をすればなおさらわかる。授業中にメモを取る姿でなおさらわかる。僕は取りたてて注意をしない。もうそんなことは自分でわからなければいけない。何も知らない受験勉強の素人ではあるまい

  僕は浪人生活の中で一度も落ち込みを迎えなかった。4月半ばから2月28日まで毎日10時間以上勉強した(1日だけさぼった記憶がないでもないけど)。現役の時の失敗を毎日噛み締めていた。地味な努力をしない自分。全力を振り絞らない自分。努力を継続しない自分。僕はそういう自己を捨てたくて仕方がなかった。向上心のない奴は馬鹿だと漱石も書いている。
  精神論はやめて現実的なアドバイスをしておく。生活のリズムを作ることだ。夜の10時を過ぎたら勉強する必要はない。毎日7時に起きて8時半には勉強を始めることだ。現役生の場合はそうもいかないが、浪人の場合はそれができる。夕飯を食べたときには8時間以上の勉強を終えることができる。もう一息頑張って10時間やれば、残りの時間は自由に使えばいい。ハッキリ言おう。浪人生が夜に勉強するのは、世界の中心で「自分は馬鹿だ」と叫ぶようなものだ。

  夕方の休憩時間に蕎麦屋に行く。駅前で「彼女、仕事は??」と声をかけているようなスーツ姿の若い男が隣に座る。僕がそばを待っている5分間に4回もメールを受け取っている。大きな音で着信音が鳴り響く。マナーモードという概念はないのだろう、この男は。
  さすがに4回目に彼は「んだよ、ウゼェえなあ」と独り言をする。受け取るたびに返事をしていた自分への反省はないのだろう。頭の悪い証拠の典型だ。

  現役N1。すごく元気がいい。授業のメモを取る動きが早い。普通は後方に座るN1はボンヤリしているものだが、ついていこうという強い意志を感じる。ふん、気分いいじゃないか。
  授業を盛りあげるのは講師じゃなくて生徒だ。受験の主役は受験生なんだ。
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