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本当は授業に関する日記(説教)を書くつもりだったが、PCを開いたら冒頭のニュースを知った。将棋の羽生名人が森内先生に7番勝負で4敗して名人位を失った。実に残念だ。
2週間に1回の鍼治療から千葉へ。ノースリーブの美女(だと思いたい)が隣に座る。もたれかかられる腕が気持ちいいのう、と思いながら僕も眠る。
ひどい疲労感(鍼のあとだから当然だ)で授業をする。
羽生名人は96年に7冠を達成したあと、長い間「第1人者」として棋界に君臨してきた。しかし今日になって名人を失い、タイトル保持は1つだけになり、3つを保持することになった森内新名人にその座を譲ることになった。
勝負ごとだから常勝は望めない。だからこそ常勝に近いことを続けてきた羽生善治は人気があり、同時に嫌われた。僕は嫌われるくらい強い人が好きだ。自分もそうなりたいと思うから、その人にもそうあって欲しいと願うからだ。しかし今は下野(げや。君臨した人が臣下になること)するときだ。負けたものを祝福する人はいない。
そしてその一方で、負けたものを応援する人がいる。勝負は1回で終わらない。負けたからこそ立て直す権利がある。森内新名人もそうやって今日の立場を文字通り勝ち取ったのだ。
大切なのは負けたあとなんだ。
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