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Don't take it personal. |
6月21日 |
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浪人生を担当するのは城南の月曜日だけなので世間のことはわからない。それにしても、浪人生は男子が多すぎないか。それだけ学歴に対する執念が高いとも言えるのだが(それだけ勉強しなかったとも言えるが。鬼)、同じ予備校で授業をしているとは思えないくらいだ。
城南予備校の浪人では4レベル中の上の2レベルを教えさせて頂いている。どちらのクラスも女子は2割もいない(数えたわけではない)。しかし現役のN1では半数以上が女子、S2では8割が女子、S1では9割近くが女子である。ヤル気が出る・・・という話ではなかった。
昼休みに浪人生が僕のところにクレームを持ってくる。「死ねといわないでくれ」と。
僕は文脈内の把握能力を持つことの必要性を指摘し、それは冗談の一部なのだと説明する。彼はうなずく。しかし「僕は冗談で授業を受けているのではないのだから、冗談はやめてください。ついては、死ねといわないでくれ」と繰り返す。養老氏の著作(バカの壁)じゃないけど、限界を感じたので破られる可能性はあるかもしれないがと前置きして約束して帰ってもらう。まあそれでも直接言ってくるのだから悪い気分ではない。陰口を叩くよりよっぽど立派であり、それだけ真面目なんだろうと。
現役N1のあとの休み時間に同じ高校らしい現役生が5人でやってくる。「金曜日にTDLに言ったのでおみやげです」と。
チョコレートだ。5人で少ないながらも全てのお金を持ち寄って買ってきてくれたのだろう。僕は質問する。「どうして今さらTDLなんだ?」と。すると彼女たちは「遠足なんです」と答える。おいおい受験学年が遠足なのかよと思わないでもないが、まあそれは彼女たちの問題ではないから、ありがたく頂戴する。悪い気分ではない。お土産は気持ちなんだろうと。
授業のトークは浪人生も現役生も同じだ。同じ年に大学を受けるのだし、それに向けて指導しているのだから、同じじゃないほうがおかしい。
「これ選ぶ人は死んだ方がいいんじゃないか。ショックを受けたやつは今から理由を説明するからよく聞けよな」
男女の違いでも現浪の格差でもない。それをどう捕らえ、どうやって進歩していこうとするかどうかなんだ。俺様くらいの激辛トークに腰が引けて世界で戦えるかよ!
追記:タイトルは「個人的なレベルで考えないでね」という意味です。 |
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