各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
俺はあいつが気に食わない。あいつと一緒に寝ると腰が痛くなるからだ。疲れも取れない。一瞬の快楽はあるが、体がだるくなる。悪い女と過ごす夜は最悪だ。
でも俺は付き合いも大切だと思うから、ちょっとだけドライにして眠ることにした。決して悪いやつじゃないからな。2時半に眠りにおち、あいつがいなくなったのは3時過ぎだろうか。そうするように、よおおおく言い聞かせておいたんだ。
あいつがいなくなると熱くなる。イヤ、暑くなるんだ。しょうがないから俺は6時半に目覚めて洗濯をした。あいつがいなくなったせいで洗濯物がたまるんだ。
例によってあいつを呼びよせ、涼しさの中で3時間ほどヒルネをする。ちっ、一時の快楽のために腰が痛くなってきたぜ。オレは石垣島で買った「ミンサー織り」のアロハをひっかけて千葉に向かった。なんて暑さだ、お前がいないと。
あいつの仲間は予備校にもいる。でも予備校のそいつは気まぐれだ。同じアナのむじなのくせに、温度が常に変わるんだ。おれの自律神経がおかしいかと思って生徒に質問したさ。そうしたら「温度が上がったり下がったりします」と答えてくれた。ふん、やっぱりそうか。もちろんスタッフに苦情をいったさ。生徒はともかく、オレに失礼だろって。
もちろん、おれの家にいるあいつは、そんな気まぐれじゃない。きっちりオレを冷やしてくれる。
ふん、もう夜だ。今日はあいつと寝るまい。もう用が済んだんだ。あばよ。でも来月にはまた世話になるぜ。
クーラー。
|
|