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生徒様に気づかれてはならないが、いくつかのクラスで実験をしている。こう言っておいて書くのが確信犯ベッカムではあるが、この実験は「受験結果」という大切な論証ができないので困る。偏差値では生徒の能力はアバウトにしか計れない。でも受験の結果に作用するのは英語だけではないし、誰がどこの大学に受かった(落ちた)のは信原のせいだと言われることもないのだ。
寒い朝だ。睡眠は久しぶりに足りたのだが寒すぎて朝風呂に15分入る。これからドンドン朝がきつくなる季節だ。しかし半袖で家を出る。
城南予備校に勤務して6年目になる。初年度に知人から「あそこは板書がうるさいから、それが(講師の)力になるよ」と言われていた。ふううん、そうなんだ。じゃあ試してみるか。3年目になったころ、「黒板とチョークの相性が悪すぎる。何とかしろよ」と校舎長を責めた。チョークはその翌年から変更された。ふん、思うツボ(=自分の思うように物事が進むこと)だ。
午後の長い休み時間にすごい質問が来る。正誤問題に関して「先生はbutに変えろと言ったけど、howeverでもいいんですよね?」というものだ。これは受験英語の世界では最悪の質問である。つまり品詞の理解が全くないということである。ジョン万次郎の時代だったらそれでいいだろう。あんまりに笑えるので「わかった。君の今の質問をネットで公開し、糾弾(=責めてなじること)する」と答えたら「ええええ、それやめてください」とか言いやがる。
最上位クラスは2学期にもなればトークだけで勝負する。板書するより伝えられる情報量が多く、何と言ってもそれだけ扱う問題量を増やせるからだ。大切なのはノートが美しくなる喜びではなく、合格に近づくための脳の稼動回数である。そのためか15分ほど立ったまましゃべるだけで大汗をかく。汗は伝えた情報量に比例するというのが信原ベッカムの法則だ。僕が変えたいのはチョークではない。
10時過ぎに校舎を出たら石焼き芋のような車が走っていて、「ぎょーざ、ぎょうぅざぁぁ」とわめいている。実に普通のボックス型の軽自動車である。
「本日のご用意は、肉餃子、ニラ餃子、キムチ餃子、カレー餃子でございます・・・」
カレー餃子??? 一流を目指す三流は常に実験をしているのだ、きっと。
ちょっと今日の日記は読解力が必要ですな。 |
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