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速読ゼミを受講する生徒様の偏差値を見る。2週間前の数値がもう出ているのだ。
20%が偏差値50を切っている。そのうち80%が2回連続で50以下だ。ため息をつく。今日扱うのは関西外語大学の500ワード
弱の長文と、同じくらいの長さの甲南大の長文だ。もちろん当日演習で講義に使える時間は40分しかない。
ハッキリと宣言した。こんな実力の生徒なら下のレベルの講座に変更しろと。よくわからないままに気合だけで演習して、ペンチェック
を意味もわからずしたって無意味だと。
この時期で偏差値50を切っていながら速読ゼミを取る生徒様の現状は、文法アヤフヤ、語彙は適当、速く読めれば合格できると勘違い
していることを僕は知っている。自分が担当する講座だからよく知っているのだ。生徒の結果パターンは以下のとおり。
1、偏差値70前後の生徒様が確実に早慶上智をゲットする。
2、偏差値60台で右往左往する生徒様が間違って早慶上智をゲットする。
3、偏差値60に足りない生徒様がMARCHを射止める。
4、その他、受講料金だけ無駄に払う。
カンフェリーと話したことがある。僕の主張は「この生徒のこの数値では、受けるだけ損をする。下のレベルの講座に変えさせるべきだ
」。カンフェリーは曖昧な言葉で「でも、その生徒の志望大学は高く、授業自体には満足している」と言う。満足すればそれでいいのかと
怒鳴りたくなる。もちろんそんなことはしない。でも、正直に言って、そんなことやってるから・・・だと思うよねえ。生徒の顔色を伺っ
ているようでちゃんとした受験指導ができるんだろうか?
授業前に偏差値をみたせいで必要以上にしゃべるべきことが多くなってしまい、2分近く授業を延長する。偏差値が低かろうがなんだろ
うが、お金を払ってもらっている生徒も「満足」させなければならないから。適正レベルで受講している生徒様には余計なことをしてしま
ったことになる。本当に申し訳ない。
Dクラス。上智文学部の1000ワードに近い長文。速読ゼミでは論理構成とリーズニングだけを説明する以上は、本科では全文精読が
モットーである。どうしても時間が足りない。この3年間同じ教材だが、今日も克服できなかった。授業補助プリントなどという、負け犬
講師が配る典型プリントを配るしかなかった。こんなものが欲しくて教室に入る生徒はいないと知っている。もし欲しがる生徒がいれば、
それは受験で負ける連中に決まっている。本当に悔しい。
Bクラス。テキスト終了後に芝浦工業大の語彙問題を演習させる。辞書を引きながらやっている生徒がいるのでガツーンと叱る。演習で
(しかも語彙問題で)辞書を引いて、できたから何になるというのだ? 入試本番まで4ヶ月を切っているというのに、そんなことがわか
らないのだろうか?
実力がないのはかまわない。だから予備校に来るのだ。でも、受験のプロにならなきゃいけない。言い換えれば、インチキしてでも合格
する技術を身につける場所なんだ、予備校は。どうしてそれが伝わっていないんだろう?
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