予備校講師でわるかったな!





各ページのご案内はコチラ 

proflile 自己紹介

diary 日記

essay エッセイ

bbs 掲示板
  

Copyright (c) 2004 
takeshi nobuhara All Rights Reserved. 

diary 日記
どうしようもないな 10月29日
  4限は頻出パターンゼミ。ふだんの本科では教えさせていただいていない生徒様をお預 かり申し上げ立て奉る授業だ。今日の項目は会話文。

  会話文問題の解法の基礎は同形反復の省略の発見である。しょせんは入試英語(悪口で はなく、設問を介在させる試験というシステムの英語)なので、キッチリ理屈で考えてい けば得点できる問題が多い。
  しかし残念なことに、生徒様はそう考えられない。典型的なのは
「否定疑問文の答えでYESとあったらそれはイイエの意味」
という奴である。ま、こういうのを教えている講師や参考書が上手だとも言えるがね、と 皮肉一発!


  それはともかく、こういう問題があった。
A:Can you tell me where the bus to Nara leaves from?
B:(            )

  選択肢は4つだったが紙面の都合で1つに絞ると
I'm afraid not.
である(絞れれば簡単な問題であるのは認めるしかない)。

  さて、なぜこれが正解になるのか? 基準は2つある。

1、I'm afraidの意味がわかるか
2、notの箇所に何の省略があるか

  1は説明した。それは知識であり、言い換えれば覚えればそれで終わりだから。
  2は生徒様を指名した。省略は
I'm afraid I can not (      )〜.
であると説明した後のことだ。彼は即座に「わかりません」と答えた。
  僕はそんな返答で釈放するほど甘くはない。思考を放棄する人間は暗記も逃避すると知っ ている。

「助動詞の後ろだから、動詞を答えろ。」

  生徒様は沈黙。
「じゃあ上の文の動詞を全部言ってくれ。2つだ」

  生徒様は答える。
「tellとme

  僕は3秒ほど絶句する。立て直して、
「俺は動詞を答えろといったんだ。tellは正解だが、meは動詞じゃない」

  生徒様は答え(られ)ない。


  講師室に戻る。この話を他の講師にする。某英語講師が答える。
「それはまぐれでしょう」
「だってtellって言ったんですよ?」
「いや、それがマグレなんですよね、たぶん」

  なるほど。僕が生徒様の学力レベルを把握できてなかったんだ・・・。
  シャレやギャグにはならないと思うんですが。でもやっぱ、僕がズレてるんだろうなあ (泣)。
diary 日記  
これまでの日記はコチラ