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天気は悪いが秋休みの最終日でもあり、早起きする。仕事がたまっているのだ。午前1
0時からワープロと格闘する。今日の仕事で市進予備校の2学期に配布するプリント作成
は終了する。
「いや、えっとあっとあのその、件名が気になるんですが」
締め切り設定があると仕事や勉強ははかどるものだが、目標があるとなおさら頑張れる
。夕方4時まで「のべ」で5時間も取り組む。非常にヤる気がある。出る、ではない。あ
る、のだ。
「っていうかぁー、引っ張り過ぎだと思うんですけどぉ、ケンメイ?」
そういえば、昨日あたりに4年前の卒業生からメールが来た。聞けばウタダ君の新譜に
関して検索をかけたらこのサイトを発見したという。どこを見たのかは不明だが、口調に
覚えがあったのでプロフィールを見たらハンサムな先生がいたとのこと。広くて狭いのが
ネット社会である。
「先が読めるんですよね」
オレは丁寧に爪にヤスリをかける。気持ちは全て日本橋に向かっている。会席料理の店
は予約してあり、靴は磨いてある。ちなみに綺麗なほうのパンツにもアイロンがかかって
いる。とここまで書いてからまたもや電車旅に向かおうとする。
「ツメにヤスリ? えっとえっとあのその。にじゅうろくさいびじんおーえるとあうし
ょくってあのその」
私はフランス料理よりもちゃんとした和食を好む。30歳を過ぎてからは体重問題への
配慮も必要であり、和風の個室にも魅力を感じるようになってきたのだ。
「ええ〜やらしぃ。で、で、で??」
きちんとした場所で然るべき行為、ではない、振る舞い。それは大人の作法というもの
であろう。私は彼女と5年ぶりに会うのであり、失礼があってはならない。くつろげる時
間と場所を提供するのはオトナの務めというものだ。わたしくは紳士である。ぐひひひひ
ひひ。
「先が読めるんですよね」
ドタキャンであった(><)。
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