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生徒様がいかにして誤答を導くかを考えるのは大切な仕事である。間違いに至るプロセ
ス(あるいは思考システム)が判明すれば、処方することができる。
予備校講師=受験指導の聖職(だということにしておこう)につく者にとって、できる
だけ避けるべきは「これはこういうものだから」という説明である。それは言語学習にと
って実に正論なのだが、生徒様はそんなものを知るわけがないから不親切な説明である。
二日酔いにはならず、朝からモリモリ年賀状を書く。やっと仕上げて投函する。市進の
予習はほぼ終わっている。日曜も何もない。脱兎(だっと=すごいスピードである様のた
とえ)のごとく千葉校へ向かう。2週間前にそごうで注文しておいたパンツをピックアッ
プ(pick up=英語では拾う、車に乗せる、言語を覚えるの3つの意味を持つ)して校舎
へ。
さて問題だ。会話文の応答完成。レベルはBクラス、いわゆる偏差値40前後、大学に
行けるかどうかの瀬戸際(=on the verge of)のレベルである。
A:Let's play golf.
B:( )
2割の生徒様がこの選択肢を選んでいる。
1、I can't. I have an apartment.
社会人の閲覧者のために和訳を書こう。
「(ゴルフは)できません。アパートを所有しているものですから」
どのような思考プロセスを経た結果、この選択肢を解答欄に書くのであろうか。僕は真
剣に30秒ほど考えた。この理由を見つけられれば僕は一流の仲間入りができる。正解は
3だよと言えば三流になる。ゴルフとアパート所有はいかにして関連するのか?
見えた、開眼した。
「つまり、apartmentがappointment(=人に会う約束)に見えた」
もちろん僕はそれを解説で指摘する。いいですかぁぁぁ・・・。
生徒様も大変だろうが、講師も大変だって(泣)。 |
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