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カラマーゾフの兄弟 12月23日
  イディオムゼミは順調なようだ。前日の問題から出題される10問を解いてもらい、生 徒様10名に指名したら正解率9割。きちんとやってこなければ何にもならないし、やっ てくればちゃんと財産になる。やってくればやるべきことがそれだけ減る。それが暗記物 のいいところ。


  休み時間は20分が2回、15分が1回。お腹のあんばいが難しく、某理系科目講師A と一緒にコンビニのおにぎりをパクつく。ローソンで買ったそれはイマイチ。
A「セブンイレブンが美味しいと聞きますね」
べ「うん、ぜんぜん旨いよ、あれは」
A「僕には違いがわからないなあ」
べ「・・・(それはそれで幸せだろうなあ)」


  速読ゼミは今日も厳しい流れ。とにかく喋るしかないから、生徒様は下(テキスト本文 )を向きっぱなしである。しょうがないので珍しく余談を少し入れる。

「有名な本は、だからと言って多くの人に読まれない(本文の内容)、か。さて君たちに 質問だ」
  僕は「カラマーゾフの兄弟」と黒板に書く。
「この書名を知らない人は手を上げて」

ほぼ全員が挙手する。えええええええ。ドストエフスキーの名作である。
「では罪と罰でいこうか。今度は知ってる人は手を挙げてくれ」

ほぼ全員が挙手する。ふむ。
「では読んだことがある人は手を挙げてくれ」

全体の4%くらい。
「よし、これで証明されたな。有名な本は多くの人に読まれないのだ。さあ本文に戻るぞ 」

  今日の余談はこれだけ。最後に東大の小説の問題を軽くやって、5分で背景解説をして 教室を去る。生徒様たちはすぐに立ち上がれずボーゼンとしている。僕の完全勝利である 。


追記:僕は「兄弟」も「罪」も最初の5ページで挫折しました。
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