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to be in time or not to be? |
1月5日 |
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早くも城南の冬期講習は最終日。
質問が少し多い。僕は個人的に「最も濃厚な授業」を目指しているので、質問に来られ
るとちょっと悔しい。90分の中で与えるべきものは全て与え、一切延長しないのが方針
であり、質問の必要が生まれてしまう授業をしてしまったという後悔を覚える。たとえ「
完璧な授業は存在しない」という法則があったとしても。
また一方で、質問されるのは楽しいという部分もある。
予備校の授業はどうしても一方通行になるものだから、生徒様の本当の様子(現状)を
探ることは究極的に不可能だ。世代(generation=別の和訳は30年)による格差もあるし
、どんなに頑張っても理解してあげられない部分もある。
面白い質問があった。長文空欄補充の選択肢の検討について。選択肢は
smoke flows in from the areas
である。
僕は授業で「smokeが主語、flowsが動詞」という分類をした。彼女は「先生はどうして
そういう判断ができたんですか?」という。
質問対応の基本の一つは「なぜ君(生徒様)はそう考えるのか?」をハッキリさせるこ
とである。疑問が生じる起点を見つけてカウンセリングするのが質問を受けることの意味
だからだ(余談:こんなことも知らないで自説をまくしたてるド素人講師は非常に多い)
。
聞けば「flowが知らない単語で、smokeが動詞でflowが目的語だと思ったんです」との
こと。
この質問で大切なことは「flowが知らない単語」である前提をどうやってほぐしてあげ
るかだ。一番愚かなのは「flowを知らないお前が悪い」というやつである(まあ正論では
るが)。
カウンセリングをして仕事を終える。こういう生徒はきっと伸びるだろうな。でもまた
同時に、入試に間に合うかどうかもギリギリのところだ。間に合わないではなく、間に合
わせる心持ち。それは大切なこと。
追記:市進Cクラスの皆様へ
この長文は9月に扱ったのと同じものです。このくらいに、ちゃんとやってますか(笑)
?
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