予備校講師でわるかったな!





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とじて、しめる。 3月23日
  9時に起きて仕事。今年の春期講習は9講座で8テキスト、つまり使いまわしは1講 座だけなので面倒だ。受験と同じように、予備校講師の勝負は前半戦にあるから慎重に 準備を進める。レベルの異なるクラスでレベルの異なる今春の過去問を扱うだけに、選 別作業にタップリと時間をかける。卒業生様にいただいた入試問題がなければこの仕事 は成り立たない。改めて感謝し、今後もよろしくお願いしたい。
  高いペースで仕事は進み、お昼過ぎに買い物へ。旨そうなコロッケがあったので購入 し、遅めのお昼ご飯は「コロッケ丼」になった。ネギを刻み、出汁(ダシ)を作り、軽 く煮込んで卵でとじて、アツアツのご飯にのっけてガツガツ食べる。うまいのう。

  校舎へ。今年度の市進生は「元気がいいな」という感触を持っていたのだが、ここま では逆に「おとなしいな」という印象だ。あまりにも僕の顔がいいので緊張しているの であろう。


  昼間の買い物に行く前に新聞の折り込みチラシをチェックしておいた。「〆鯖(しめ ざば)」という文字が見えたので、即座に捜索して買ってみた。頭のついた状態で売ら れていたので「おかしいな?」とは思ったが3枚おろしにしてもらった。
  帰宅してその形状を見ると、どう見ても「加工前の切り身」にしか見えない。むむむ と思ってチラシに戻ると「活〆鯖」とある。「活」の文字を見ていなかったのだ。「活 きたまましめた(=すぐに絶命させた)」というだけの話である。

  おいおい、それ詐欺だろと思ったけど、もうどうにもならない。サバは「生き腐れ」 と言われる魚で刺身にはできない。やるしかない。

  そう、ゼロからシメサバを作るのだ。


  校舎に行く前に仕込みをして、帰宅するや否や仕上げにかかる。魚料理は経験がモノ をいう(英語ではmatter)ので骨抜きに苦戦する。そしてビール。

  お味は? おれ、予備校講師を廃業したら家庭料理屋をやるっすよ。素人料理でここまでできるのは才能だって。


追記:英語エッセイ文法編「補語って何だ?その2」、同読解編「句と節って何だ?」 をアップしました。
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