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桜を咲かす職業 |
4月12日 |
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冷たい「花散らし」の雨は2日目だ。
咲く前の桜は雨に強いが、咲いたあとのそれは逆だ。この雨で今年の春は終わるのだろう。
帰宅時にBBQ数学講師Cと話す。若いころは花のことなんて気にしなかったんけどなぁというおじさんトーク。年を取るにつれ、同じ時間の幅の間にイベントが少なくなってきて感情の視点が自然に向かうんだろう。
桜の散る季節といえば将棋の名人戦。7番勝負はこの季節に始まり梅雨入りが見えてくる6月初旬に終わる。森内名人に羽生王将が挑戦する。この組み合わせは3年連続。2日で1局というスローペースな対戦で、衛星放送で中継される。開戦直後の9時から10時の中継が終わった時間に起床する。
市進予備校では英文法徹底ゼミというオプション系の基礎講座がスタート。この講座の担当になるのは2年ぶりでワクワクする。大好きな講座なのだ。
1コマ早く校舎に行けば飲んだくれ数学講師Bがいる。彼も数学の講座がスタートするようだ。
B「のぶさん、何の授業よ?」
べ「文法。ちょー基礎」
B「ああ下(のレベル)向けかあ」
べ「大事な講座なのよ。オレこれ好きなんだよね」
B「ふーん。どれどれ(と僕のテキストを覗き込む)」
べ「ね、基礎だろ?」
B「 She loves him. イコール He is loved by her. なんすかこりゃ?」
べ「だから基礎だっつーの」
B「ハァイみなさ〜ん? とか言ってやるわけ?」
べ「そうだよ、うっさいな。(生徒は)できないけど、真面目なヤツばっかなんだぞ」
B「ええと、 We elected him mayor. か。市長、お、補語になった唯一の官職は冠詞をつけないってやつですね?」
べ「(よくそんなの覚えてんな)そんなのここではいいんだよ」
B「市長って単語がすごいですよね」
べ「確かになあ。英文法問題でしか見れない、恐るべき単語ともいえるなあ」
B「で、結局、はぁいミナサ〜ン、なんですよね?」
教室へ。当日近くに申しこんだ生徒様が多く、なかなか盛況。
開始5分後の演習中に睡眠遊ばされていた男子を発見。ツカツカと歩み寄って机に鉄拳1発。
ノートを取るときだけお目覚めになる女子を発見。6メートルの距離からチョーク投げを敢行。
まあそれでも、やっぱり全体には真面目な生徒様が多くて楽しい講座です。ここからスタートしてMARCH合格という生徒も出るのだ。5年前のある生徒様はその後某H政大学へ進み、その後国家2種公務員試験に合格し今は厚生労働省に勤めている。
桜が散って、桜がまた咲く。永遠の繰り返しの中で今年も新しい出会いがあるわけだ。きっと来年も。
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