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象徴としての辞書とビール 8月4日
  ブラウマイスターという期間限定ビールを買ってきた。
  このビールは10年以上前にビンで売っていたのだが、今年になって初めて (←たぶん)カンで発売された。350MLで249円(高いッ!)、いわゆ るプレミアムビールである。

  景気が悪いから安いモノを作る(例:100円ショップ、第3のビール)→ 安いモノを売るから賃金が上がらない→賃金が上がらないから安いモノが欲し い。
  こういう動きのことをデフレ・スパイラルというらしいが、食品業界では( 一部とはいえ)それを払拭しようとしている。「今は手に入らない高値のモノ が欲しくて頑張る」という姿勢が人を向上させるのだ。向上心のない者は馬鹿 だ、と言ったのは漱石だったか。


  それにしても暑いし、予習がどこまでも続く。
  何とか「大学別ゼミV」を仕上げるが、問題は「大学別ゼミUB」である。 今まさに進行中の「UC」と重複する部分が多い。今はほとんどの生徒様がキ ッチリ予習をしているので、準備はともかくとしてラクをさせて貰っているが 、どうなることか。

  またもプールに行く時間が取れずに校舎へ。
  校舎近くのモスバーガーに寄ったら、今日の僕の講座の生徒様らしき人が電 子辞書を引きながら予習をしている。僕は夏に限らず「全ての予習で辞書使用 禁止」を説いてまわっているが、コソコソ引いてくることまでは予防できない 。
  ウェブアドプリにも書いたように、予習で辞書を引けば引くほど授業を受け るのはラクになり、ますます合格が遠くなっていく。理由はたくさんある(あ くまで『予習で』を文頭につけてください)。

1、覚える価値のない単語まで覚えてしまうこと。
2、不明単語に入試の現場で出会うと対処できないこと。
3、いつまでも単語の暗記をやらないこと。

これらを常に授業で繰り返して説明しているのだが、どこまでいってもラクな 方に逃げる生徒様は耐えない。

1、今がよければそれでいい
2、今の快適な授業が全てである
3、そのあとのことは考えない

  こういう生徒様が「オトナ」になっていって、100均で靴下を買い、亭主 (女房でもいいが)に第3のビールを飲ませ、低所得者層として増税を嘆くの だろう。明確に言えることが一つある。

  僕は高い靴下を買い続けるし、ブラウマイスターを喜んで手に入れ、たくさ んの税金を払って弱者を間接的に助けてあげる。


  勝ち組というのは、勝とうとする意志を持ち継続する努力をする人間だけに 与えられる権利なのだから。
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