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体重のように原点に戻る |
8月5日 |
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暑い。
正午前後にベランダの気温をはかってみたら35度。冷房をかけていても、
じっとり汗をかく。今朝も暑くて7時過ぎに起きたし、2コマ生活でラクなつ
もりでいるだけに消耗している危険がある。30分に1回、一口だけでも水分
を取るように気をつける。
久しぶりにプールへ。
今日を逃すと週末+城南出勤+週末+ジムのお盆休み+爆走旅で2週間近く
いけなくなってしまうのだ。あんまり暑いとかえって空いている。
800メートルで切り上げて体重を量ったら63.6K! ついに64キロ
を割り込んだのだ。半年もかかるとは思っていなかった。良かったヨカッタ・
・・って、それだけ消耗しているってことですね。
このタームの『大学別ゼミUC』は少し実験をしている。
それは
「直前講習のような授業展開を夏にもやってみよう」 ということであ
る。簡単に言えば、生徒様の予習状況にもたれかかって、予習の正しさを確認
してもらうタイプの授業である。もっとも直前講習は演習の直後に解説授業で
あり、夏は予習を自宅でやってくるわけだから、全く同じとはいえない。
それでも、幸いなことに真面目な受講生が多いようなのでムリメな方法を試
してみるわけである。
2コマ目が終わったら最終日でもないのに授業アンケートを取るという。
これはなおさら面白くなってきたぜと教室に向かう。すると、1コマ目で昨
日まで毎日欠席(昨日までで10コマ中6コマ終わってんだぜ!)していた生
徒が30分くらいの大遅刻で入室してくる。制服で、かつ大荷物なので部活の
都合なんだろうか。
初日の授業で「どれほど予習が大切な講座なのか」を力説してある(かつ具
体的な方法を紹介した)から、とつぜん参加した生徒様には全く意味不明の授
業をやっているわけだ。その大遅刻生徒様の様子をチェックする。態度が悪か
ったらついに「誓いを破る初キレ」かな・・・と思うが、真面目に聞いている
ようだ。
ってか、真面目に聞いても予習やってなかったらわかるはずないんだけどな
、と思う。この際だから徹底的にやってやろうと、授業の後半は板書をできる
だけ省いてトークで勝負しまくる。この手のことで中途半端をやるのは一番よ
くない。
キレずに最善の授業だけ提供する割り切りをしたのだから、ここは演じきる
一手である。これで負ければしょうがないってやつだ。
1コマ目が終わって15分の休み時間をはさんで教室に戻る。
その大遅刻君は消えていた。まあ、これは僕としては「引き分け」である。
真面目に聞いてはいたようだし、特に他意はない。
でも少し気になることがある。
もし彼が明日も欠席したら、90分×10コマ分(20500円!)の授業
料を払って手に入れたサービスは今日の60分だけである。もちろん、このタ
ームを過ぎたあとで他クラスをするのかもしれない。それならいいんだけど、
そうなんかなあー、今日の60分って2万円の価値はないと思うんだけどなー
というのが個人としての僕の感想。
そして大切なこと。
割り切り講師としては、「2万円も払ってもらえたことに感謝」。
それでも、と思う。予備校のサービスは授業以前の段階から発生しているは
ずだ。授業をする講師にすぎない僕としては、その2万円分の価値をそれ以上
にするためのアドバイスを初回に提供しているんだけど、今回の場合はそれの
意味もなかった。
まあ、あんまり考えてもしょうがないんだけど、生徒様が求めるサービスっ
て何だろうと考えてビールを飲みました。
自動車教習所みたいに、同じペースで同じような板書をして同じようなプリ
ントを配って毎年同じ「感動話」や「笑い話」をすることなんだろうか。もし
それが、本当に生徒様の求めている予備校の世界図であるなら、僕もそれを求
めて実行しなきゃいけないんだよな。 |
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