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無知はこれを罰す |
8月11日 |
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僕が担当する城南予備校の講習も折り返し。
そろそろお盆休みの季節だが、電車は普通に混んでいる。
校舎に着いたら、いつもと違う講師室のお姉さんが僕の右手から麦茶を出す
。忙しいとか物理的に難しい場合ならともかく、人様に対して無礼であること
も知らないのだろう。とにかく講師が来たから、とにかくお茶を出せばいいん
だろうっていう態度。
まあ、僕が金を払っているわけじゃないからいいけれど、ちょっとイライラ
する。無知が恥であることを意識しない世代なんだろう。
お昼休みにAL・CP合同クラスの♂生徒様が相談。
♂「あの、先生のサイトを読んでいたら長文が不安に・・・」
僕「お前なあ、それは人生の生き方を人に聞くようなもんだ」
♂「はあ」
僕「俺はブックA(文法編)の担当だぞ。長文とはこうする! なんていうバ
クゼンとしたアドバイスなんかしても意味はない」
♂「はあ・・・」
僕「で、他になんかあるのか?」
♂「昨日の、2つ余る並べ替えが・・・」
僕「あんなの、理科大ぐらいでしか出ねえよ。あ、たまに明治ね。どっちにし
ても、少しくらいデキが悪くてもイチイチ気にするな。ムダだ」
♂「頑張ります・・・」
同じく♀生徒様が相談。
♀「ええ、みんな(他の生徒様たち)は文系じゃないですかぁ」
僕「まあ、そうだな。理系だと負担はかかるだろう」
♀「クラス落ちるのが怖くてぇ。やることイッパイなんですよぅ」
僕「いいじゃないか。やることがこなしきれなくてヤリまくるから、伸びるん
だろ」
♀「ええ、でもぉ、クラス落ちるのいやあ」
僕「そんなもんどうでもいいわッ!(北斗の拳のラオウ風) 仮に、万が一ク
ラスが落ちても、あがいた分だけ全体の能力は伸びる」
♀「だってぇ」
僕「ええいこのバカ娘、ただじゃ帰さないぞ!(注:ここフィクション) 複
数の科目で勝負するんだから、クラスが落ちても第1志望に近づけばそれでい
いのだ」
♀「こわーい・・・」
僕は神奈川県の文化をよく知らないことを認めるが、一般に城南生には「ク
ラスが落ちたら」ということを気にしすぎるところがある。
大切なことはクラスのレベルではなく、今の自分がどれだけ濃い勉強をして
いるかということである。上位のクラスにいるから(いたから)希望の大学に
受かるわけじゃない。どこの高校だ、どこのクラスだなどという今の自分が属
するヒエラルキー(階層)は未来を決めるものではない。未来を決めるのは今
の自分の能力と未来に向けた今の努力しかないのだ。
授業が終わって帰り際に校舎長の先生から「あと2日です。頑張ってくださ
い」というお言葉を頂く。
でも僕としてはそういう感じじゃない。1日3コマ生活のおかげで、1つ1
つの授業に集中できる。正直なところ、通勤時間のせいで労働効率はひどく悪
いけれど、何1つ余すところなく授業に専念できる環境にいる。
なーんてカッコつけてみたけれど、生徒様からすれば
「あの・・・不加算名詞の説明のときの絵はなんですかアレ・・・」
「えー・・・リンゴとナシで絵が違うとか、ありえなくない?」
とか思われてるんだろうなあ。このページで再現できなくて非常に残念である
。
今日は日航機の大事故から20年。今日も充実した生がいとなめることに感
謝したい。
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