予備校講師でわるかったな!





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やっぱ、コレだね! 9月27日
  市進予備校の「ターム制」とは、6週間を1つのターム(期間)として授業を 登録するシステムである。
  その6週間は前半の3週間と後半の3週間に分かれていて、クラス変更が申請 できるし指定された座席も変わる。
  今日は2Aターム4週目、つまり「2A後半」のスタートだ。もちろんいつも より少し早めに校舎に入る。


  もともと女子比率が高かった1コマ目の「テーマ別読解ゼミ」は、ついに女子 比率が75%になってしまった。
  クラス全体の人数がほぼ同じだから、何人かの男子が講座変更をして(消えて )、何人かの女子が講座変更をした(現れた)わけだ。

  今年の市進での僕の不調はこのあたりにあるのかもしれない。
  あるクラスの女子が増えれば自動的に男子も増えるのが「人気クラスを持つ」 ための鉄則である(業界関係者は大笑いしないように)。ところが今年の僕の場 合、言葉は悪いけどマニア的な女子ファン(笑)が増えるばかりで、男子を引きつける ことができていない。このあたりは来年度に向けた僕の改善点になってくるだろ う。


  それはともかく、女子75%だと不気味である。
  とにかく授業中は徹底的にアイコンタクトをするのが僕のやり方なので、視線 をどこに投げても女子にぶつかるばかりである。
  数学講師×(特に名を隠す)あたりは
「それ、最高じゃないすか! (俺と) チェンジチェンジ!」
とか言うけれど、僕はシャイなので恥ずかしくてたまらな い。

  だってそうでしょう。
  男女が半数ずつ存在するのが人間社会ってもんじゃないですか。視線を合わせ たら男子で、顔をそむけたら女子で「良かった」と思い、見つめちゃイカンなと 視線をズラしたら男子でガッカリする、これが正常な人間の感情である。

  何しろ4人の顔をみれば3人が女子である。
  たまに男子と視線があうとホッとするくらいだ。最初の10分で恥ずかしくな って(俺ってカワイイなあ)、
「あー、このクラス、女子多すぎ!」
などと失言 してしまう。
  しかも僅かな男子も含めて100%の生徒が真面目で、よく勉強しているよう でもあり(←こういうのって、教壇から見ると雰囲気やペンチェックの動きです ぐわかります)、やりやすいことこの上ない。

  あー最高だった。本当に生きてて良かった・・・と思いながら次のCクラスへ 。今度は男子が6割近い。ゲンナリ((+_+))(わがままとも言うな)


  冗談はともかく、どのクラスもやっと予備校の教室らしくなってきた。
  昨日の城南もそうだけど、授業は講師がやるものではなく生徒(様)が一緒に 作るものなんだという雰囲気が出てきた。もちろん生徒様にそういう自覚がある わけではないにせよ、知らないうちにそういう空気を作れるようになってきたわ けだ。18歳って成長が速いんだ。

  今年は僕としては集客もアンケートも最悪の年度になってしまうようだが、受 験終盤になって「しらけた教室」になることだけは回避できた。これはせめても の救いであり、僕の意欲を支えるものであり、この卑しい職業のステキな光なの だ。
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