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バックレ不可能 10月19日
  またも睡眠リズムが狂っていて、眠いのに6時間睡眠で起床する。
  ここのところ読書熱が異常に高まっていて、寝る前に1時間くらい読まないと 眠れないのだ(←よく読むと当たり前に見えるが)。


  眠い目をこすりながら仕事をしていると、珍しく携帯電話にメールが来る。
  何かと思ったら知人からの「貸した本を返せ」の催促である。

  名著『ギャラリーフェイク全32巻』を借りた話は書いたことがあると思う。 すでに借りてから2ヶ月以上たっているので、

「ふふふ、このまま返すまい」

と思っていたのだが、先を読まれていたようだ。ちっ。
  今は3周目の10巻。しょうがないから「もうちょっと待ってくださいまし」 とリメール。1日1巻ペースで読んでも3週間かかる。読書熱ってロクなもん じゃない。


  昨日は特別に深酒をしたわけではないのに、お腹の具合が悪い。それでも何とか仕事を続けて校舎へ。

  速読ゼミは削減内容の見積もりにミスがあって3分延長。
  ある程度まで精読を重視するべき受講生だとわかっているから、どうしても時 間配分がきつい。言い換えれば、授業準備の絞り込みが甘かったのだ。過不足の ない情報を伝えるのが方針だから、今日は完全に失敗。そういうこともあるよな 、あっちゃいけないけど。

  Dクラスは「とにかくトーク勝負」の2コマ連続。
  さすがに省略とか yes の使い方なんていうド基本の板書は不要なので、ほとんど 黒板を使わずに80分間も喋り倒す。
  後半の長文も分量が異常に多い回で喋りまくり。80分で1000ワード弱の 長文を全文精読解説。本文だけで73行にもなるから、並大抵の速さでは終わら ない。
  舌のスベリもなめらかに付帯状況のwithの部分を説明していたら、生徒様♂が 僕の顔を見ている。

「あれ、どっか飛ばした?」

  スピードが異常に速い進行になると、2行くらいパスしてしまうことが僕には あるのだ。

♂「地震です」

  なーるほど、確かにゆれている。

僕「あー、これ以上大きくなったら机の下にもぐるように。オレは速攻でもぐる からな。お前らが助からなくても、俺だけは助かるからな

生徒様たちが珍しくゲラゲラ笑う。
  なかなか揺れが止まらないので1分近く中断する。間が持たないなあ。時間が ただでさえ押しているんだけど。でも怖いなぁ。

僕「オレさ、地震大嫌いなんだよ」

またゲラゲラ笑いやがる。
  収まりつつあるようなので、再開の準備をする。

僕「あー、K君。また揺れたら君が報告しなさい。だいたいさ、解説しまくりの 最中に男子がオレの顔を見るなんてヘンなんだよな。女子ならともかく。あー、 男子に見つめられるなんてサイアクって思っちゃったよ」

またゲラゲラ笑われる。そうかもしんないけどさ、でもねえ。
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