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改善策はどこにある? |
12月13日 |
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たっぷりと9時間睡眠。
生活時間が押してくるので、シメサバを仕込む。昨日は塩漬け3時間で試した
から、今日は同じく20時間で試すのだ。あ、大きいサバなので片身も大きいん
です。すいませんね、主婦ネタで。
ちょっと話は日記に関係しないが、講習初日ということで逸脱させていただく
。市進の直前講習のポスターである。説明する。
ヒゲ面の刀を指した武士崩れみたいなお兄さんが遠い目をして言っている。
「拙者も現役がよかった」
そのわきに「市進があればよかったのに」というコピー。
このお兄さんは「浪人」というコンセプトなのだ。一般に浪人とは、幕末に仕
える主君をなくして行き惑った人たちのことである(辞書的な定義は違うはずで
す)。
これは初期中年の僕としては笑えるデキの良さだと思う。でも、高校生が「浪
人」という概念を理解できるとはとても思えない。
それはもちろん日本史選択者や時代劇が好きな生徒様には通じるギャグだとは
思う。しかし、このポスターを見て「そーだよな、現役がいいよね」と思う高校
生はそんなにいないだろう。
市進に限ったことではないが、予備校業界はもっとマーケティング(市場調査
)に本腰を入れるべきではないか。
正確に言えば、苦言を呈することになるが、広告代理店のプレゼンをみたとき
に、
「それって、ちょい高校生には通じないんじゃない?」
という意見は出なか
ったのだろうか。
T進や城南のようにタレントを使えばそれでいいということではなく、誰に向
けて何のメッセージを発信しているのか、そこを考える必要があると思う。もっ
とも、
「ふっ。ちげーよ、親の世代に訴えて取り込みを図るっていう作戦なんだよ、講
師なんていうガキが浅読みすんじゃねーよ」
と言われたらそれまでだけどさ(^^ゞ
校舎に着いて名簿を見ると少人数。
この4日間のタームは日本史・世界史・政経・漢文・古文・数学と講座が揃っ
ているので、しょうがないかね(負け犬の言い訳)。
それにしても常連=平常授業受講者が異常に少ない。照会したわけではないが
、常連率3割以下だ。やりにくいなあ。
あるクラスで5日ほど前の定例試験の一部(短文のみ)を解いてもらう。
結果は10問中正解7問以下が7割程度。
正確な数値は出さなかったが、大まかにみて8問以上正解を出すか、4問以下
の正解を出すかに分かれている。5日前の模試ですよ、いつかまえ。おとといの
おとといのきのう。センター試験(しけん)まで40日の今日(きょう)の時点
で。
「まあ、皆さんにどんなにいい授業を提供しても意味がないんですよ。いつかま
えの試験問題すら忘れてるんだから。つまり授業の復習なんかしないし、模試をう
けてももちろんしない。ザルで水をくむのと同じ。砂漠に水をまくのと同じ。進
歩ゼロ。がくしゅうしょうがいのみなさんに授業なんかしてもしょうがないけど
、まあ、たかいお金を僕はもらってるから全力でやりますが」
もちろんちゃんと勉強している生徒様もいるので授業は全力投球。
下位レベル設定のクラスでも猛烈にスピードを上げる。ついてこれない奴は置
いていけばいい。今さら注意喚起なんかしてもムダ。どうせ復習もしないんだか
ら、どうでもいいわな。
言うまでもなく、それで終わりにする僕ではない。
集めた答案を校舎責任者に渡し、カンフェリー(城南でいうチューターです)
から直接に返却してもらうように依頼する。
「8割以上できている人は、ほめてあげるようにして下さい。その調子で継続す
るんだと。それ以外の人は、1日でも早く返却して、少しキツメに説教してやっ
てください」
いやほんと、真剣に予備校は指導システムを考えなければいけない時期に来て
いるし、生徒様は真剣にやれば結果が出しやすい入試世界になっていることを自
覚し、実行しなきゃいけないと思いますよ。
だって、7割の受験生は何もしないまま教室に座るだけの置物になっているん
ですから。
帰宅してシメサバ。
ポイントは、酢につける時間にあると見た。シメすぎると、まずい。シメすぎ
なくても、当たる。微妙なタイミングを見つけるのがこれからの僕の課題だ。 |
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