予備校講師でわるかったな!





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I mean it ! (マジだぜ!) 12月21日
  時間を読み間違えてギリギリの出勤。
  タームの初日というのは欠講(市進用語。来るはずの講師が来なくて突然授業 が消滅すること)の頻度が高いので、スタッフを「信原のボケナスめ、何やって やがる」とヤキモキさせてしまうかもしれない。
  というわけで出勤途中で「ギリギリだけど間に合いまっせ」と校舎に電話を入 れておく。


  英文法ゼミは満席まであと7人だった。
  どちらかと言えば講師名よりも講座名で講座を取るのが市進流なので、締め切 りになるのが必ずしも善というわけではない。しかしやっぱり、この稼業なら「 締め切り講座出したぜ」と言いたい(思いたい)という気分はある。
  調子にのって毒舌トークを展開(略)。もう登場かよ、俺。

  イディオムゼミは満席まであと2人。
  くぅぅぅ・・・。何とかならんのか。これも文法ゼミも3回目の担当だしなあ (つまり再放送が2回だ)。しかし教室の最前列の机まで生徒様がいらっしゃる のは詰め込み過ぎかもしれない。

  いずれにしてもほぼ満席であるのは事実だし、気分が悪いはずがない。  予備校というのは、高校と違って大人数の中の1人として勉強するから楽しい 、というのがイマドキ流行らない僕の考え方である。
  市川校で最大の地下の教室を使うのも久しぶり。換気は悪いし、黒板まわりは 狭いし、生徒様の出入り口が1つしかないしで、使い勝手がいい教室とはいえな いが大きい教室・たくさんの生徒様→毒舌絶叫トークが好きなのだ。


  3コマ目は英作文ゼミ。
  直前講習も10講座目、やっとハイレベル講座で嬉しい。本気出しちゃおうか しら、うふふふふ。
  「虹が消える」という表現で vanish を使った生徒様がいるのでトークに入る。

「 vanish はさ、太陽がいつかなくなるみたいな、『消滅』チックなことで使うは ずだよね。種の絶滅みたいな感じかな。普通は disappear か。 dis が反意を作るか ら appear から考えて出すってことになるな。まあ、単語集で苦労して覚えるよう な単語は、英作文で使わないのが鉄則ってこともあるが」

  あくまで感覚的なトークである。
  まさか授業中に辞書を引くわけにはいかないので、イチカバチカのトークとも 言える。

  あとで英々辞典を調べると、やはり「突然消えること、特に説明のつかないう やり方で」「存在するのをやめる、特に突然」とある。うーむ、虹とはコロケー ション(=言葉の組み合わせの相性)が悪そうだ。
  つまり安全な解答を追うべき英作文では使うべきではない。ほっ。この説明は 結果的に正しかった。もっと俺も勉強しなくちゃ(追記: disappear には vanish  の意味があるそうです。ってことはヤッパリ vanish は虹に使えないんだな)。


  ラストは速読ゼミ。
  ふだん担当しないP・F・Qクラスの生徒様もお預かりする。このレベルだと 「初信原」でも対応力があるので、多少強引に授業を展開しても生徒様がついて きてくれる。
  早稲田一文の60行の長文を22分。設問は<具体例>内容一致10問。
  7割が満点。さすがやね。こうなれば講師は「軽く背中を押す」授業をするだ けで伸びる。

「で、この the order には形容詞句・節がくっついてない。ってことは、予告の  the じゃないから旧情報に決まり。つまり直前の such a order だね。これは〜を 指しているから、この the order は〜の内容ってことになる。じゃ、このレベル の皆さんだからキツイこと言うよ」

解答用紙を覗いてもらう。

そこが読めてないと、あなたの解答には、正解の7が入ってないんだ。それが 起こったのは冠詞の精読ミスだ。そしてあなたは満点を取り逃がす。見つからな かったんじゃない、冠詞が読めてないんだ。これからは、充分に気をつけるよう に。以上、説教終わり!」

  これが昨日のトークをしたのと同じ先生なんですねえ(^_^;)


  質問がいくつか来る。
  面白かったのは「あ〜、9(の選択肢の一致箇所)が見つからなかったんです よぉ」という感想。「具体例一致」であるからこそ、見つからないことが失点の 原因にもなりうることを踏まえた発言だ。

  こういう流ればかりになってくれば、面白いんだけどね。明日の文法ゼミが心 配だ(ー_ー)!! マジだぜ!
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