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トーク系講師として |
12月23日 |
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疲れがたまってきて、寝坊ペースのまま校舎へ。
校舎に向かう途中にあるスクランブル交差点の信号のタイミングを確認してか
ら、おもむろに薬店に入り「リゲイン」300円を購入。オヤジくさいし、ケチくさ
いのう。
校舎に着くなりグビリと飲んで、おもむろに教室へ。おかげで(かどうか知ら
ないが)元気になってバリバリ授業。
「くぉらぁっ! 比較は同形反復の省略にポイントがあると1学期第14回の授
業で力説しただろうがあ! なに、期末試験で休んだ? へっ、その見通しのな
さが現役生の痛い欠点。もうその失敗は取り返せないな。まあせいぜい、来年は
授業をサボらんで、50日と1年後の試験はがんばることだなっ!」
ただ単に毒舌が多いだけなんじゃないか・・・(^_^;)
このタームは割に無口な講師の先生が多いようで、休み時間に会話をすること
が少ない。僕も人見知りをする方なので、自分からペラペラ話しかけることはで
きない。ヒマだなぁ。授業で発散しよう。英作文ゼミ。
「はあい、傘を、置き忘れた。まさか、 forget to put じゃないよね。それじゃ
あ、傘の使命が電車内でバクハツすることみたい。意図的に置いてくるつもりだ
ったんだけど、忘れちったい、みたいな。はーい。意図に反して置いてきちゃう
のは、 leave 。リーブなの。わかるよねえ」
なんか生徒様を小バカにしているような気もする。
ああ疲れたなあ。
程よく授業を手抜かないと。速読ゼミのメンツがすごいから、あいつらに助け
てもらうか。
今年から追加された問題3のみ扱う予定だったが、生徒様のデキがいい。
40分演習→55分解説ではつまらないか。問題1は12分で演習できるな。
しかし、1と3で演習52分、解説43分ってのもサギっぽくねえか?
「5人に挙手してもらう。解説中心授業が良いか、演習中心授業が良いか。前者
なら解くのは1題だけ、後者なら2題解ける(注1)。挙手の多いほうにあわせ
る」
5人をランダムに指名して、解説中心希望から(注2)つのる。挙手は2人。
「ふむ、今のお二人には申し訳ないが(注3)、今日は演習中心となった」
しかしさすがに生徒様のデキは良く、おおむね正解率7割越えばかりである。
こうなってくると、確かにあまりしつこい解説はしないほうがいいだろう(注4
)。それでもやや延長して細かいテクを確認。
・内容一致の選択肢の部分否定は・・・
・下線部同義選択のパラフレーズをどこに探すか・・・
特に後者はかなりのハイレベルにある生徒様にしか使えない荒業である。設問A
の根拠を設問Bの正解となる選択肢に求めるという秘儀である。というわけで、
ちゃんと授業はやったのだ。
追記:今日の速読ゼミの設問 spur には、「拍車」という名詞の意味がある。競馬
に「ゴールデンスパートロフィー」や「ゴールデンブーツトロフィー」という騎
手の腕前を競うレース名がある。このスパーが拍車のこと(ブーツは日本語と同
じ)。馬にまたがるときに騎手が足をのせる鉄輪のことで、これで馬の腹部を刺
激して速く走らせる馬具の1つ。そこから「〜に拍車をかける」となって正解の
選択肢 encourage に至る方法もある。
注1:そもそも、このトークの方法が misleading (=人を誤らせる)である。演
習中心になるように誘導している。
注2:この指名の順番もズルイ。最初に手を挙げるほうが難しい。
注3:その2人には丁寧に謝罪しているように見えるが、指名の5人以外の希望
はどうなるのか全く考慮されていない。
注4:これは真理だが正当化という疑いが強く残る。 |
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