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プロならではの意地っ張り? |
1月4日 |
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またまたしょうもない話題からスタートして申し訳ないのだが、問題はパンツ
である。
昨晩たまたまビキニ型のそれに手が伸びてしまい、まあそれはいいのだけど、
今朝になって仕事のために着替えたら寒いのなんの。ジーンズを履いてから「こ
れじゃあ腹が冷えちゃうよ」と履き替える始末であった。いっそのことモモヒキ
でも履きたいが、さすがに(いくらなんでも!)まだモモヒキ所有には程遠い年
男ということである。
1限の授業で、
「ううむ、寒いねえ。あれ。エアコンまだ効いてこないのか。もう少しであった
かくなるから、ちょっと待っててね」
と思いやりトーク(偽善)をした。イヤになるほど寒い冬である。
10分ほどでエアコンが作動し始め、暖かくなった。するととたんに、ペンを
持ったまま1人の生徒様が寝てしまった。あのなあ。原則的に個別の注意はしな
いようにしているので(多すぎる例外はあるのだが)、サックリとエアコンを切
る。
「そうか、部屋をあったかくすれば寝るのか。じゃあ寒さに震えてろッ! この
時間はエアコンはつけないッ!!」
暑がりの僕でも寒い。僕は薄着だから、寒くてしょうがない。座っている生徒
様はなおさらだ。コートを取り出して着始める生徒様もチラチラ。しかしブチキ
レしているのでガマンして授業を続ける。意地っ張りも大変だよな(-.-)
連続授業の2コマ目は、予定通り短文問題演習を導入。05年度G習院大学で
ある。
Our boss is ( ) to get along with.
1、impossible
2、unable(以下略)
予想通り、2を選ぶ生徒様が3割程度。
これは昨年の9月28日の日記にもあるように(ヒマなヒトはここを参照)、
いわゆる定番問題である。現役EX、浪人βクラスの混合クラスであり、センタ
ーまで2週間ちょっとである。
つくつぐ思うんだけど、このレベルの生徒様を対象にしたテキストが長文だけ
ではいけないと思う。
21世紀になった直後あたりに、城南予備校に対して「語法中心の発想はやめ
ろ、それは時代遅れ。時代は基礎文法と基礎ゴイ問題、たいせつ」と強く働きか
けたことがある。この性格なのでケンカ腰でやってしまった。これはまた同じこ
とを繰り返さなければならんかのう。いやホント、長文重視の発想なんて予備校
業界の自分勝手な思い込みだと思うがね。
お楽しみの昼食は特上ノリ弁当(誇張)とサラダだったが、サラダが品切れと
のこと。
ホカ弁の経営努力も足りないのう。サラダを見込んで量が軽めの特上豪華ノリ
弁(過剰な誇張)にした俺の立場はどうなるのか。しかし意地っ張りなのでメニ
ューの変更はせず。くそう。
2回も同じ質問が来た。
「 In walked another couple. の文って、どうして倒置なんですか?」
この質問に関しては、「その質問に意味がない」ことを英語エッセイに書いて
あるので、気になるヒトは「倒置切り1」を参照すること。
城南個別指導コベッツの講師である教え子A(仮名)が年賀状を渡しにくる。
A「で、まだ嫁は来ないんですか?」
僕「お前はケンカを売りにきたのか?」
A「でも、彼氏ができないんですよ」
僕「嫁取りよりは易しいだろ」
A「日記は毎日読んでますよ」
僕「お前は論旨展開のある会話ができないのか」
Aが去ってから、様子を見ていたSチューターが謝罪にくる。
S「Aが馬鹿なことを言って申し訳ありません」
僕「いや、もう慣れたからどーでもいいです」
S「ぼくたちの教育がなってなくて・・・」
僕「テキトーにあしらえばいいんです。彼女も同じノリです」
午後のγクラスは好調。
予習状況と授業態度に気迫が感じられるので、サービストークも出やすいとい
うものだ。
「あー、 art の意味はまさか芸術じゃないよな? そのへん歩いているイヌじゃ
あるまいし、皆さんは大学に行くんだよね。ってこたぁインテリになろうってこ
とだ。当然ながら、意味訳は人の手になる、だ。じゃあ反対語はなんだ? そう
だ。 nature だな。自然なんて訳してるんじゃインテリじゃない。もちろん・・・
」
もちろん、ここまでのレベルはMARCHなどという中堅大学合格のためには
不要なことだ。しかし、ちゃんと理解するということはこのあたりを常識として
フトコロに納めておくことだ。頑張っている生徒様に対して頑張るのは講師の役
目。こういうことをきちんと積み重ねていきたいものだ。
追記: nature の意味訳は「神の手になる」。「人と神」が対立概念になるのはハ
イレベルでは基礎。人と神が交流する媒介(= media )が art と nature なのである。
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