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あたたかいストーブ |
1月16日 |
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某予備校講師Y氏の家で眠ろうとしたのは午前3時半か。
そこのリビングには2匹のお犬様がいらっしゃる。
そこには遠赤外線(←何?)の電気ヒーターがある。点火2秒後にあたたまる
という文明の利器である。このいわゆる「クイックヒーター」は非常にあたたか
い便利な家電である。
暖房とは、暖まるまでの速度が意外に大切である。遠赤外線は空気ではなくモ
ノ(たとえば人間の体だ)を暖めるから、ストーブの前で行動するにはもってこ
いの道具なのだ。
しかしもちろん電気代がちょい高めなので、僕はヒーターのそばを離れるとき
――たとえばちょっとトイレに行くとか――にスイッチを切る。前述のように立
ち上がりが速いし空気を暖めるわけではないから、小まめに電気代を節約してい
る。
Do you imagine what it is like to be poor?
(貧乏ってのがどんなもんか、君には想像できるか?」
僕はリビングの隣の和室に入り、Y氏はリビングの電気を消す。
しかしストーブを消さない。れれれ。
僕「ストーブは?」
Y「ああ、この子(お犬様)たちは寒がりだから」
お犬様が寒いから電気ストーブをつけたまま寝るのかッ!
イヌのくせに!
ちくしょう!
お前らなんかイヌコロなんだよッ!
なにがワンコだよッ!
ペットは家族と同じとか言ってんじゃねえ!
俺はペット以下なのかよッ!!
半べそをかいて眠りにつき、10時に起きる。
朝食がないというので、無断で台所に入り、冷蔵庫を開ける。ウドンがある。
。卵、ネギ、シイタケ(小2ケ)、ブリの焼き物(レトルト状なのでお湯で加熱
する)もある。
お湯をわかしてウドンを茹で、味つきのダシを薄めて具材を軽くあたため、卵
を落として完成。
人様の家の厨房にも立ち入る予備校講師の図である。くそぉ、犬のくせに一晩
中ストーブつけてんのかよ・・・。
3時前に帰宅する。
予習、HP、読書、うたた寝と1時間ずつこなす。
おっと、『文体とパスの精度』を読了。
親子に近い年の差があるサッカーの中田選手と作家村上龍。文庫になるのを待
っていた対談集だ。まずまず面白い。これも後日エッセイで。
ライブドアが証券取引法違反で家宅捜索というニュース。
詳細は今の時点ではよくわからないけど、1つ思うこと。
多くの人が「やっぱりな」とほくそ笑んだのではないか。
もちろん僕は特に興味がないので、夕飯にとりかかる。
2日続けて外食だったので野菜中心のメニュー。スパム(豚肉ミンチの塩漬け
缶詰)とレタスの中華風炒め。
今はワインを飲みながら音楽を聴いている。
あたたかいストーブの前。くそぉ犬ごときが・・・と実にしつこい貧乏予備
校講師の休日なのだ。
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