各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
|
初めてのリスニング |
1月17日 |
|
毎日毎日、「ビールが旨い」だ「これこれを食べた」だ「こんな本を読んだ」
だ「マイルズ・デイビスは素晴しい」だ、くだらない話が多すぎる日記だ。
これでは「この人、ロクに働いてないじゃんかさ?」と誤解されかねない。
あるいは「ジャズの話なんかしてないじゃん」と思われかねない。
もしくは「まだ嫁が来ないのかよ」と同情される恐れもある。
今日は予備校講師人生で初めてのリスニングの授業。
たっぷりと予習する。いかに華麗なタイミングで成立させるか。
1、30分弱演習(教材1)
2、生徒様が答えあわせ
3、27分再放送とスキ間解説
4、30分弱演習(教材2)
100分授業だが、進行説明などの調整に10分はかかるか。
途中で「じゃあ時間が来たからこれでおしまい」では生徒様は納得しない。逆
に、カンペキに時間管理をすればピッタリ終わる。予行演習まで家でやっておい
たのも初めてだ。
問題は多々あるが、この日記で紹介するのは「教材2の演習の解説をどうする
か」である。
リスニングほど、復習が力になる項目はない。一番バカなのは答え合わせだけで終
わること。さりとて、100分授業では解説に使えるのは最大でも40分。もち
ろん、実際に音声を生徒様に聴いてもらいながら解説するしかないから、上記の
教案(きょうあん=学校教師の専門用語。授業コンテンツ・スケジュールのこと
)はベストのはずだ。
終了チャイム2分前に演習2がキッチリ終わる。
良かった。うまくできた。予習に3時間(←通常の授業ではありえないっす)
もかけた甲斐があった。
「ではこれで授業はおしまいです。7分後に今の分を再放送しますから、聴き
なおしたい人は残ってください。少しくらいは解説もするかも。でも、答え合わ
せをして『必要ないな』と思った人は帰っていいです。再放送の途中で帰るのも
OK。授業じゃないから飲食もOK。ただし、音は出しちゃダメね」
7分後。
教室に残った生徒様は10%・・・orz。
お前らいいかげんにしろ、お前らごときがリスニング完璧なわけねーだろと絶
叫したいけど、時間効率の問題もあるのか。やっぱ日本史とか忙しいのかねえ
(-_-;)
しかし1割かよ。むーん。
サービスで授業とほぼ同じように解説を入れる。
聴き取れない音をフォローする方法、2回目でリーズニングを確実にする方法
、筆記試験でも出る表現などなどなど。
残業手当がつくわけでもないのに真面目にやって、講師室に戻れば人はほとんどいない。
まあいいか。俺は俺なりにちゃんと仕事をしたんだし・・・でもひょっとした
ら解説を含めた授業進行が下手クソだったのかな・・・しっかり準備したんだけ
ど、世の中は結果が全てだからな・・・とトボトボ帰る。
帰宅してビールを飲みながら思う。
今日の俺の授業が甘かったから、90%は帰ってしまったんだ。責めるべきは
甘い自分だ。努力したくらいで、報われるなんて思う俺が愚かなんだ。
音楽を聴く。
アルバム名は『Kind of Blue』、1曲目は「So What」。
|
|