予備校講師でわるかったな!





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初めてのリスニング 1月17日
  毎日毎日、「ビールが旨い」だ「これこれを食べた」だ「こんな本を読んだ」 だ「マイルズ・デイビスは素晴しい」だ、くだらない話が多すぎる日記だ。

  これでは「この人、ロクに働いてないじゃんかさ?」と誤解されかねない。
  あるいは「ジャズの話なんかしてないじゃん」と思われかねない。
  もしくは「まだ嫁が来ないのかよ」と同情される恐れもある。


  今日は予備校講師人生で初めてのリスニングの授業。
  たっぷりと予習する。いかに華麗なタイミングで成立させるか。

1、30分弱演習(教材1)
2、生徒様が答えあわせ
3、27分再放送とスキ間解説
4、30分弱演習(教材2)

  100分授業だが、進行説明などの調整に10分はかかるか。
  途中で「じゃあ時間が来たからこれでおしまい」では生徒様は納得しない。逆 に、カンペキに時間管理をすればピッタリ終わる。予行演習まで家でやっておい たのも初めてだ。

  問題は多々あるが、この日記で紹介するのは「教材2の演習の解説をどうする か」である。
  リスニングほど、復習が力になる項目はない。一番バカなのは答え合わせだけで終 わること。さりとて、100分授業では解説に使えるのは最大でも40分。もち ろん、実際に音声を生徒様に聴いてもらいながら解説するしかないから、上記の 教案(きょうあん=学校教師の専門用語。授業コンテンツ・スケジュールのこと )はベストのはずだ。

  終了チャイム2分前に演習2がキッチリ終わる。
  良かった。うまくできた。予習に3時間(←通常の授業ではありえないっす) もかけた甲斐があった。

「ではこれで授業はおしまいです。7分後に今の分を再放送しますから、聴き なおしたい人は残ってください。少しくらいは解説もするかも。でも、答え合わ せをして『必要ないな』と思った人は帰っていいです。再放送の途中で帰るのも OK。授業じゃないから飲食もOK。ただし、音は出しちゃダメね」


  7分後。
  教室に残った生徒様は10%・・・orz。

  お前らいいかげんにしろ、お前らごときがリスニング完璧なわけねーだろと絶 叫したいけど、時間効率の問題もあるのか。やっぱ日本史とか忙しいのかねえ (-_-;)
  しかし1割かよ。むーん。


  サービスで授業とほぼ同じように解説を入れる。
  聴き取れない音をフォローする方法、2回目でリーズニングを確実にする方法 、筆記試験でも出る表現などなどなど。

  残業手当がつくわけでもないのに真面目にやって、講師室に戻れば人はほとんどいない。
  まあいいか。俺は俺なりにちゃんと仕事をしたんだし・・・でもひょっとした ら解説を含めた授業進行が下手クソだったのかな・・・しっかり準備したんだけ ど、世の中は結果が全てだからな・・・とトボトボ帰る。


  帰宅してビールを飲みながら思う。
  今日の俺の授業が甘かったから、90%は帰ってしまったんだ。責めるべきは 甘い自分だ。努力したくらいで、報われるなんて思う俺が愚かなんだ。

  音楽を聴く。
  アルバム名は『Kind of Blue』、1曲目は「So What」。
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