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休暇の最後も激走! |
3月6日 |
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6時前に起床。
リーマンで混雑した電車に乗って、千葉県北西部の某駅に着く。すぐにレン
タカー店へ。車はカローラ・スパシオ。と言われてもわからないだろうが、も
ちろん僕もナンだか知らんがな。
母、その姉1、その姉2、その妹1をのせてドライブである。
目的地は千葉県の白浜。館山の南、千葉県最南端を目指すのだ。やおら高速
に乗って一路南へ。
母およびその姉妹3人はもちろん全て高齢者である。
平均年齢は69歳くらいだろうか。おとなしい老婆4人と書きたいところだが
、母とその姉1とその妹1がウルサイ。沈黙がキライなのか喋るのがスキなの
か、とにかく話しまくる。ドライバー業務担当の僕は従順なタクシーの運転手
よろしく走るだけである。まぁ、若い娘と違って相槌を打つ必要もないし。
2時間足らずで館山の北10キロ地点の「道の駅:富楽里とみやま」で休憩。
朝食を多く食べない僕は、彼女たちがトイレに行っている隙にアメリカンド
ッグ(100円)を食べ終え煙草を一服。行動ペースが極端に違うなあ。
道の駅なので地域の特産物を売っている。
いかにも地元のオバハンたちがわらわらしている。高速(館山道)はガラガ
ラだったのになぜ?
それは高速道路から入ると2階から入ることになり、一般道からだと1階から入るという
特殊な構造によるものだ。ううむ、さすがに工夫しているな、と地域の物産品
を見物。ところが。
母、その姉1、その姉2、その妹1は全て買い物カゴを持って買い漁ってい
る(;一_一)
なんでこんなトコまできてキャベツを買うのだ。そのナスのカラシ漬けはこ
こでしか売っていないのか。そのミカン(10個入りで100円)は何だ。え。ま
さかアジの干物まで買うのか。
訊けば「新鮮だし安いし、車で来ているから買いだめできる」とのこと。そ
りゃそうだけどさあ。
館山から白浜へ。
親戚一同は全て車の免許がないから、車でしか回れないこの地域が珍しいよ
うだ。あ、海だ。あ、菜の花だ。あ、桜が咲いている。実に楽しそうだ。
目的の1つは花摘み。
彼女たちの母、つまり僕の祖母がこの地域に来たときに、「ここで花摘みを
しておけば良かった」と言ったまま亡くなって3年ほどになるのだ。
そこで子どもたちで花摘みをして、千葉県中央部にある墓に捧げようという
イベントである。泣けるよね。
ところが。
花畑に着いたら、量の見境もなく4人で収穫しまくり(-_-;)
僕は花を入れるカゴを持って収穫物を集める係。カゴが3つくらいになった
ところで言ってみる。
「あのさ、4人でそんなにたくさん取ったって、墓は1つでしょうが?」
という僕の適切なアドバイスも虚しく、抱えきれないほどの花束をゲットして
満足そうである。
「だって車だからいくらでも積めるじゃない」
ま、いいんですけどね。女の子は、いくつになっても女の子なんだなあ。
そろそろお昼。
千倉に移動。食事は母の姉1が推薦する「S屋」という和食店。しかし場所
がわからない(千倉から車で15分というのが彼女の唯一の情報源である)とい
う。あのね、オレはタクシーの運ちゃんじゃないの。
とは言ってられないのでカーナビで検索。おっと発見。アブねえ。
現地について、母とその妹1が偵察に出る。
しかし値段や雰囲気など、イマイチの様子。ここで妹1が寿司屋さん「大徳
家」を近くに発見。なんでそこがいいのか訊いてみれば、根拠は「TVでやっ
ていたから」である。あの・・・まあいいです。いいよね。いいと考えよう。
僕は「おまかせ握り3000円」を食べた。
これは店主によれば「それがTVでやった奴です」とのこと。そんなにTV
が偉いか、とは言わなかったけど。
食べてみると、これが絶品。
・・・なんてことはなく、まあ普通に美味しいくらい。それでも4人の女の
子は楽しそうなのでいいとしよう。そもそも、僕はドライバーとして雇われた
がゆえに飲食無料なのである。ご馳走さま。
さて墓参りへ。
千葉の最南端から中央部に向かう。「どのくらいかかるのか?」と訊かれて
1時間半もあれば・・・と答えた直後、またまた妹1が発言。
「丸山ってとこに公園みたいなのがあるとTVで観たが・・・」
だ、か、ら。
オレ、知らないってば(-_-)
とは言えず、地図とカーナビと僕の古い記憶で探し出してみると、「ローズ
マリー公園」だと判明。またまた道の駅だ。着いてみれば、「和泉流宗家記念
館」というのがある。ふーん、あの狂言師・和泉元彌(もとや)のお家じゃん
。どうして房総なんだろうね。
その由来は上記のURLを見ればわかるのだが、ここで和泉元彌と遭遇!!
母が「あ、和泉元彌だ」と言うので、写真を取っている家族連れを見ると、
どれが芸能人だかわからない。ええと、オレよりちょっと若いくらいだったよ
な・・・と記憶を検索してみてみると、背の低いお兄さんがいる。
まあ、ハンサムと言えなくもないが、周囲を圧倒するオーラが感じられない
。ってか、あれがNHKで北条時宗を演じたほどの男なのか?
少し離れて、「おい、どれが元彌なんだよ?」と売店のおばさんに聞くと、
さっきの背の低いお兄さんだという。
実際、観光客のギャル2人も遠くから駆けつけてきて「もとやさ〜ん」など
と叫んでいる。そうなのか、あの程度で。ま、言われてみればかなり高そうな
マント(ブラックジャックみたいな奴)を着ていたな。あれ、明らかにカシミ
アの高級品だよな、とは思ったけど・・・背が低いよな(←これがギャグとし
て何人の読者様に通じるのかな)。ファンの皆さん、冗談ですからごめんね。
はっ。
振り返れば母の姉2が「煮干し」500グラムを購入している。つられて母も
同じく「煮干し」を購入。
ここまで来てニボシなのかよぉぉぉ!
やっとのことで墓参りを終える。
そして、「××駅(近くのローカル線)前の生協で止めてくれ」と4人の要
望。はい。わかりました。サービス業ですから。サービスしまっせ、予備校講師屋のタケシ。
僕が車内で待っていると、彼女たちは「目あての品物がなかった」と手ぶらで
戻ってくる。それは残念。で、何を探してたの? と質問する。
「太巻き」
ふ、 と、 ま、 き。
いやはや、本当に疲れました。
走行距離は300キロ弱、そして休暇は終わり、ついに新年度が明日から開幕
。楽しい休暇の日々でした(^_^)
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