予備校講師でわるかったな!





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意味は自分で作る 3月30日
  10時に朝食をモスで食べようと思ったら、

「電源修理ですから11時開始ですから。明日はフツーにやってますから!」

との張り紙。俺が使う日は通常営業しろボケナスと言いながらパン屋さん「るち A」へ。いつものようにおいしい。


  校舎に入る2秒前に昔の生徒様と出くわす
  顔は覚えているが名前は思い出せないのはいつものこと。聞けばすごい経歴で ある。

・市進卒業→浪人
・1浪→某短大
・某T川大学へ編入
・現在はまもなく4年生

  事情を聞く。

「どうしても小学校の先生になりたくて編入。短大で2種免許を取れたので(異 例ながら)小学校で非常勤をやりつつ学生やってます。あと1年で正式な免許が 取れます」

  2分足らずの会話だった。
  我が教え子の一人は、自分の希望に向かって(苦労しながらも)頑張っている 。簡単には負けず、簡単には勝てない人生を送っている。僕が教えさせて頂いて いる気概を捨てずに粘っている。少しだけ「ちゃんと伝わってるんだ」と嬉しく 思う。ソレって大切なことだ。


  授業は問題なく過ぎる。
  多少の問題があったほうが面白いという部分もあるが順調。下位クラスに行け ば行くほど「ヒジをついて受講」という生徒様がおわしになるが、まあ下層階級 として生きて行けばいい。特に注意はしない。身体能力と知的能力の連関を思う こともないのが下流社会の具現者なんだろう。


  授業後は実家へ。
  タダメシを喰らって焼酎を飲む。家族のコネで入手した南極の氷でオンザロッ ク。バリパリとはじける氷の音がつまみになるのは我が人生で2回目か。

  北風が吹き荒れる中をやや泥酔しながら帰宅。
  電車の中で今朝読み残した新聞を読む。酔って一日が終わるわけにはいかない 。授業を受けるだけで終わらない生徒様がいるように、受験が終わってそのまま で終わらない卒業生がいるように、僕もこうやって意味のない日記を書く。

  ただ単に一日を過ごすには、人生は短すぎるのだ。
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