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ボトムアップの効果 |
5月1日 |
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意味があって早起き。
昼間から某予備校の本部で会議があるから。慌しく午前を過ごし、かなり早めの昼飯はランチサービスの寿司(490円)を買ってきて食べる。中食(なかしょく=買って帰宅して食べること)になるのは、食材が余っているから。昨日の残り物のカワハギのお吸い物と浅漬けなど。
文京区へダッシュ。
本当は御茶ノ水から20分ほど散歩するつもりだったが、時間がないのと暑すぎるので断念。2時から会議。
会議は大嫌いなモノの筆頭。
理由は明確に、ほとんどの会議は時間の無駄だから。会議というのは規模が大きくなるほど無駄になるというのが、リーマン経験のない僕の考え方。上意下達(じょういかたつ=偉い人の意見を下の人に伝えること)なら書面で充分だ。複数の協力が必要な仕事は小規模な打ち合わせを頻繁にやったほうが早い。
今日の会議は司会進行役を含めて8人。
それぞれが意見を闘わせるには、これでも多すぎる。どうしても数人が聞き手に回らないと話が進まず、聞き手に回るだけなら参加する意味はない。まして予備校講師は自説を主張するのが大好きで説得・説明を人生の生きがい( something to live for )にしているところがあるから。
会議の理想人数はせいぜい6人。
これには根拠がある。3人か4人がコアになって論題について闘い、2人か3人がそれにチャチャを入れる(つまり反対意見や意見の整理やズレた論点を盛り込む)役割をする。このくらいの人数だと、少数派のほうもコソコソ話をして問題がないし、そもそも議題進行がスムーズになる。まあいろいろな場合があるとは思うが、聞いているだけの会議ほど退屈なものはない。人件費も時間も無駄だ。
ということで僕は言いたい放題の一歩手前くらいでガマン。
ストレスがたまるだけでいいことはない。幸か不幸か、僕は城南の授業があるので最初の1時間でオサラバさせていただく。やれやれ。議題自体は興味あるものだったからいいんだけど。
意見の集約はボトムアップ(下からの意見の汲み取り)とトップダウン(偉い人の命令)を組み合わせておこなうべきだ。
会議でハンパに「みなさんの意見を」と求められても、他の多数の出席者のメンツを立てるために(あるいは彼らに時間を配分させるために)意見を表明できる時間は少ない。そうなってくると上記のように参加者の多くは衆愚として聞き役に回るしかなく、参加する意味がない。
しかし「衆愚」となるのはそういう会議に参加するからであって、個々の意見を集約する、つまりボトムアップの機会を多く(会社や組織が)持てば衆愚は衆愚にならない。
衆愚は集団の中に必須の要素であり、人は常に衆愚ではない一方で常に衆愚になりうる危険を生まれつき持たされているのだ。したがって人数の多い会議は無駄だ。これ以上書くと日記にならないからやめとこう。
東京駅に出る。
座りたいので始発の東海道線ホームへ回る。今日はこの25分間だけですむからグリーン車は使わない。ゆえに今日の日記の「今週のグリーン車談義」は略。
もちろん座れたので(先週書いたように始発が10分おきに出ると知っているからだ)、読書と昼寝。
いつもより10分ほど早く横浜駅に着く。
もちろんこれも計算のうち。スケジュール的に軽い食事を取る必要があるから。1年前に入ったマーボーラーメン屋さんでマーボー定食。あいかわらず辛いな。味は落ちていないが上がってもいない。それは良いことである。
城南横浜校。
質問はさすがに多少減った。それでいいと思う。しかしもちろん半減まではいかず、15人近くはサバいたか。面白かったのは以下の質問。
To decide 〜 we leave it to your....
と並べかえたがダメですか?
正解は、
We leave it to your 〜 to decide 〜.
の仮主語構文である。
どういう質問なのかとカウンセリングすると、
「 it が文頭の to decide 以下を指すのはダメ?」
ということ(-_-;)
ちなみにレベルはEX(4段階の上から2つ目)。
たしかに僕は「 it が to do 以下を指すという短絡思考をするな」と力説する方針を持っているが、この質問は想定の範囲外。うーむ、言われてみると今日の授業では「後ろの」名詞句・節を指すとは説明しなかったような。
さすがにそのくらいはわかるだろうがッ!
と言いたくなったけど、このように質問に来ていただくことで、生徒様の学力把握ができるのも大切なこと。
帰宅して「語る」のページを確認(ここ)。
おっと、ここではちゃんと「後ろ」って書いてあるな。良かったよかった。これがボトムアップの効果である。トップダウンだけじゃわからない問題点が、授業にも仕事にもあるものなのだ。
追記:「健志、英語を語る」中級文法編『受動態』をアップしました。 |
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