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純文学的サンドイッチ 5月17日
  カーテンからの木漏れ日で目が覚めた。

  おお、まるで純文学のような書き出しだ。でもよく読むと、カーテンは木では ないような気がするな。


  やり直し。
  8時前に目覚めたら太陽の光が感じられた(順番が逆じゃなかったのか)。昨 日すませておいた洗濯物を干す。良かった良かった、と二度寝。ここ数日は意味 もなく睡眠不足だったから、今日は確信犯。


  11時過ぎに起きて朝食はピザトースト。
  ピーマンを入れると「ピザ」より「トースト」に近くなるような気がする。わ りにつまらないことを分析したがる性格なのだ。続いて読書。

  『他人と深く関わらずに生きるには』池田清彦を読了。
  題名で予想できるように、暴論かましまくりエッセイである。いわゆる「団塊 の世代」、つまり昭和22〜24年生まれの人が言いそうなことのオンパレードであ る。
  ボランティアはしない方がいいとか、結婚相手は時に幻想を共有する同志だと か、所得税は廃止して消費税を50%にしろとか、国家は道具に過ぎないとか、無 茶苦茶な極論にして暴論がエンエンと続く。
  著者の究極的な主張はハッキリしている。

「お前ら、バカみたいに何も考えないから損してるんだ、ボケナス愚民め。ちっ たあテメエの脳みそ使って考えろ。あ、お前らにはムリかな、ははは」

というところである。
  こんな記述が出てくるわけではないが、やはりこれは団塊の世代に共通する( ことが多いだろうと和らげておく)思考システムだろう。もっとも、僕は著者の 意見に賛成する部分が多い。ただ、僕だったらこういう文章にはしないなと感じ る部分が多いし、極論すぎて現実味がないところもチラホラ。

  悪い意味ではなく、「団塊の世代のパターナリズムって何だろう?」と思う人 にとってはいい本である。損はしない。まあそれでもやっぱり、読者によっては 激怒するかもなあ。あ、パターナリズムというのは「おせっかい主義」くらいの 意味だと著者は書いていました。ははは。


  早い午後には、もう雨だ。
  昨日までの天気予報がくつがえり、今日の時点のそれ(天気予報)は「明日の 木曜日、具体的にはあんたの独りデート休日らしいが、それも雨。よろしく」と なっている。落ち込んでいてもしょうがないのでプールへ。800メートル。つい に体重が理想の64キロジャストに戻った。食生活に細かい気配りをしてきたから だろう。よしよし。

  校舎に行く前に「とんかつW幸」。
  ガマンしていた揚げ物への渇望がゆえ。しかし、ここ本八幡店の店長のオバサ ンは声がでかくてウルサイ。アッチ系のすし屋(ガソリンスタンドでもいいが) みたいに

「いらっしゃいませぇぇぇ!」

と絶叫しやがる。メシくらい静かに食わ せろ、オババ。


  中間試験の期間に入ったのか、出席率は良くない。
  しかしまあ、本当によくお休みなさる生徒様たちだこと。もっとも、ここ数年 は推薦入試やらAO入試やらの青田買いが流行ということで、中間試験重視とい うのもアリなのかもしれない。一般受験勝負の生徒様ばかりではないはずだし。

  問題となるのは、一般勝負なのか推薦勝負なのかハッキリさせないまま予備校 を休むこと。どっちつかずで推薦も拾えず一般でも拾ってもらえず行き場をなく してY谷学院(でなくてもいいが)、というのがなければいいんだが。まあつま り、毎年のようにそういう生徒様は出現してしまう。失敗したことが悪いのでは なく、見通しの立て方が甘いことに問題があるってことね。


  問題なく授業を終える。
  質問数人。♀の生徒様。

>S mentioned me that SV が誤りなのは、どうしてですか?

  聞いてみると mention が他動詞だというのは知っているという。
  もちろん、「他動詞である」というリーズニングだけでは足りないから、 「 mention は第3文型動詞であること」まで踏み込んで(=知って) me を to me に すればいい。

>ってことは、そこまで覚えるんですか?

  だ・か・ら・さ。
  そこまで覚えなければ解けないってことは、覚えるべきってことでしょうが、 と笑顔で半ギレ(♀の場合は対応が甘いという説も有力)。なお、もちろん「一 覧表は覚えない、多くの設問にぶつかることで必要性を知っていく」ことを強調 しておく。


  帰宅。梅雨のような重い雨。
  からだや地面にしみこむような雨だ。

  おお、まるで純文学のような締めくくりだ。

「雨って重かったりしますか? からだにしみこみますか? それってマジっす か?」

  そういうのを考慮するとリアリズム(小説)ってことになるの。しっしっ。


追記:「健志、英語を語る」初級文法編『人をOにする動詞の分詞選択』と『分 詞構文のきほんだよ。』をアップしました。
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