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ウニと授業の関係性 5月21日
  ピカピカの晴天。
  乾燥にまつわる様々な業務(あえて例は出すまい)があるので早起きする。空気が乾いていると、6時間以下の睡眠時間でもキッパリ起きられる。わかりやすい人間ではある。

  9時からエッセイ書き。
  最近は独りデートをしていない、つまり外側からの刺激を受けないせいで文章がスッと出てこない。たくさん本を読んで内側には「溜め込み」があるはずだから、こういうときはPCの前に一定時間だけ座っておけばいい。いつか出てくるはずで、大切なのは体勢を整えておくこと。何となく便秘の解消法に似ているような気もする。


  TVで将棋を観ながら読書。
  『ニッポンの単身赴任』重松清を読了。
  単身赴任者へのインタビューにもとづくエッセイ。僕の父も10年間にわたって単身赴任をしていたので、どんなものかと思って読んでみた。
  著者が描きたいのは、例によって「家族」。単身赴任というのは普通の独り暮 らしとは異なり家族と離れて別居することだから、当然と言えば当然か。

  それにしても、この著者はこれしかネタがないのか、これを書かせれば日本一 なのか。個々のインタビューは興味を持てるが、その中から意図的に「家族」に クローズアップさせる手法が気に入らなかった。もう少し著者の立ち位置を引い て書けば面白いと言える本になったと思うんだが。題材が悪くないだけに惜しい 。「新鮮なアジを仕入れたのに、刺身にしないでアジフライにしてしまった」と いう印象がチラリ。


  お昼になったので昼食。
  昨日の残り物の鶏ササミとキャベツとネギでタンメンを作る。けっこう暑い休日の昼間に熱いタンメンは意外に似合う。

  午後に外出。
  先日のマンションを再訪。前回よりもう少しだけ「買うかも」という方針で話を聞いてくる。間取り変更のオプションの見積もりなどを頼んでみる。

  予定価格は前回と同じ。
  価格が正式に決まるまで3週間を切ったということだ。決心する時期が近くなってくる。自分の予算より500万高いというのは考えどころだ。それ以外の条件はほぼ揃ったような感覚があるのは確かなんだけど。

  まだ陽が高いので現場付近まで散歩。
  近くのスーパーの品揃えなどもチェック。実際に買い物までしてみる。2回目の昼食用の寿司(巻物)や夕食の食材など。


  帰宅して、さらに読書。

  『「旨い魚」の小事典』千石涼太郎を読了。
  酒飲みで魚喰いの著者が様々な魚の特徴を報告するエッセイ。1種の魚に1ペ ージから3ページの分量で、どうやって食べるか・旬はいつか・マガイモノはど うやって見抜くか・どの酒に合うかなどがツラツラと語られる。
  惜しむらくは「小事典」と名づけられているのに、一覧性がないこと。最低で も「旬」「料理法」「良質の生産地(海)」くらいは箇条書きにしてもらいたか った。
  されど内容は秀逸。小見出しから引用。

>新鮮なキンメ(キンメダイ)は刺身で食べる
>赤貝は身が旨いかヒモが旨いか
>ウニの好物は昆布である

  料理法というより食べ方そのものへの言及も豊富で、読んでいるだけで食べた くなってくるのは良書の証。
  ところで、北海道に住むこの著者の職業は「県民性研究家」となっているが、 そんな職業あるんか(?_?)


  日が沈む前に書店→スーパーのルーティーン。
  北海道産の生ウニなどでビール。それにしても、僕という人間は影響を受けやすいというか、単細胞だよな。
  こういう生活パターンも飽きてくる。そう考えてしまうと「いいや、勝負でマンション買っちまえ!」とならなくもないが、住む場所が変わっても生活は変わらないというのも事実なり。

「その辺を歩いているおじさんが、突然500万を僕にプレゼントしてくれる」

ということなど考えてみるが、それはウニが空から降ってくるようなもの。昆布というのは、あくまで労働であるべきだ。それでは。
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