予備校講師でわるかったな！

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片道切符

7月2日

  サッカーなんてマジメに観るとキリがない。
  あんなもの、ストリートチルドレン同様の境遇にある中産階級以下の人間が他にやることがなくて、それでもやむをえずやっていたら、何か知らんが上手になって（しかもその内容が玉ケリ）いつのまにかスター扱いされて、逆に中産階級ではゼッタイに稼げない巨万の富を手に入れて、ああちくしょう、オレもサッカーやってれば良かった。

  って、どっちの味方なんだよ俺。
  つまり昨晩はイングランドとどっか（もう忘れたｗ）の試合を最後まで観てしまい、寝たのは３時半だった。

  それなのになぜか８時前に起床。
  全く眠気がないというのもわけがわからん、と朝飯→勉強。少々お日様が出ているので布団干し。

  10時半からまたサッカー。
  だいたい、あの選手どもはタトゥー（入れ墨）なんかしてやがって、あれこそが中産階級以下の証であり、国名はフランスなのになぜか黒人選手が多く（なんで？）、そもそも点数がロクに入らないくせに、ジダンという選手はハゲ頭を隠すために丸刈りにしちゃったみたいだし、そのくせやたらと上手で（ボールに目に見えないゴムひもがついているに決まってる）、ああちくしょう、腹が減ったからソーメン茹でるぞ。

  って、なんか文章おかしいぞ今日の俺。
  それにしてもソーメンは困る。何が困るかというと、ソーメンのツユ（500ＭＬ入り）は「使いきり」であるということ。一人で１回食べても100ＭＬも使えないし、「３日以内で使い切れ」ということは３日で５回ソーメンを食えということなのか。それとも独り者はソーメンを食うなという政府のインボーなのか。

  ところで昨晩あたりに政治家の橋本龍太郎が亡くなったとのこと。
  10年くらい前に首相だった人だが、晩年はイロイロと疑惑をかけられて大変だったようだ。それにしても、１億円のヤミ献金を小切手で貰っておいて「そんなの貰ったかなあ」とトボけた件はその後どうなったのか。だったら俺にくれ。

  冗談はともかく、享年68歳とのこと。
  僕の父親よりも年下ということで、何だかなあと思う。男性の平均寿命からマイナス10年くらいということになるから、やはり30代中盤というのは人生の折り返し点になる（のかもしれない）のだなあ。合掌。

  ２時前に突然の雨。
  干しておいた洗濯物、枕が雨に濡れてしまう。なんてことだ、乾かし物研究家見習いの俺としたことが。半ベソかいて取り込んで、ついでにエアコンのスイッチを入れる。

  珍しくＴＶなぞ観てしまう。
  ビートルズの元メンバーであるピート・ベストについてのドキュメンタリー。そう言えば確か今日はビートルズの日本公演から40周年ではなかったか。僕はビートルズのファンクラブに入っていたことがある。

  ピート・ベストはドラマー。
  しかしレコードデビュー直前にメンバーを解雇されてしまい、新しいドラマーにはリンゴ・スターが迎えられた。その解雇のイキサツについてピート・ベスト自身が語る。このあたりは知識としては持っていたけど、詳しい実情を知らなかったので面白く観る。

  ビート・ベストは音楽をやめて、出身地のリバプールで市役所職員を務めていたという。
  あのビートルズの１人になる人生と、公務員の人生。もう比べることに意味はない仮定法の人生。

  その後（もう40年以上経っているのに！）、ピート・ベストはメンバー４人と連絡を取ることはなかったという。もっとも、ジョン・レノンとジョージ・ハリソンはすでに鬼籍に入ってはいるが。激しい愛憎があったのだろう。ピート・ベストだけじゃなくて、他の４人もつらかっただろう。

  遅い午後は読書。
  家にいなければならない用事があるというのもつらい。

  『男時・女時』渡辺淳一を読了。
  著者はエロ小説（失敬）『失楽園』が有名な作家。またコシマキ（本の帯）の話で申し訳ない。

＞生まの人生から
   生みだされた
   名エッセイ集

  そのさ、「生ま」ってのはなんか意味あるのかね。文中のどこかにそういう記述があるかもしれん。
  内容はハッキリ言って極めて普通のエッセイ。７割くらいがヒマつぶしに適していて、２割くらいがつまらなくて、１割くらいが興味深い程度。有名な作家ということで、この程度でも週刊誌連載ができるのだろう。もっとも、エッセイというのはその程度のものがほとんどではある。

  雑用をこなしていれば夕食の時間。
  今日は一度も外出しなかった。いろいろとやることがあって、考えることもたくさんあったから。人生に仮定法を導入するのは難しい。あるいは、意味がない。たぶん。

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