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アツイですな。 8月5日
  5時半起床。
  昨晩は読書でちょっと夜更かししたので少し眠いような。


  『人体 失敗の進化史』遠藤秀紀を読了。
  表面的には、人がいかに不安定な進化を遂げて不安定な身体を持つに至ったか を論じる啓蒙書である。タヌキの解剖から始まり、サンマの心臓を経て直立歩行 を手に入れた人体の特殊性を語っている。心躍る発見や感動がある・・・なんて ことはないけど(著者はともかく読者には、ね)、丁寧に書かれた本である。

  本書の欠点は図解が少ないことである。
  啓蒙書にその位置づけを持つがゆえに、かなり初歩から説明をしてくれるのだ が、使われる図が写真ばかりでイメージしにくい。文章で立体を説明するのは非 常に困難であるからこそ、イメージさせるイラストが多くてもいいと思う。素人 にもわかりやすい玄人が書いた本をうまく売っている光文社新書ともあろうもの が、どうしたことか。

  本書の長所はその終章にある。
  著者が訴えたかったことはここにある。それは「解剖学に代表される基礎動物 学を社会は大切にしろ」という真剣な提言である。この手の論は非常に平凡であ りふれていて陳腐で退屈で面白くないものだが、それでもやはり注目するべき事 実である。少なくとも、著者の必死の訴えが伝わってくる。

  残念ながら、コチコチ文系人間の僕が頑張って読んでみた甲斐はなかった。
  終章だけ立ち読みする程度をオススメしておく。


  本八幡の「ベーグルアンドベーグル」で朝食を買おうとしたら、週末は10時開 店だとか。
  ふん、どうせカタギじゃねーよと3日連続のドトール。3日続けてミラノサン ド3種類制覇。って自慢にならんぞな。


  午前中の講習生クラス。
  当日演習の並べかえ問題。9割の生徒様が「 be different from 」を完成させ ることができなかった。日本語で「とは異なる」と書いてあるんだが。いやはや 、単語・熟語の知識の欠落は責めないことにしているが(覚えればいいことなの で)、ちょっときついなあ。

  職業柄、卒業生が個人指導塾のアルバイトをしていることが多い。
  そこでイロイロな困難にぶち当たって僕に相談を持ってくるのだが、そのほと んどは「あまりにも何も知らなくて授業が先に進まない」
  もちろん、そういうアルバイトをするからにはある程度の高学歴者が多いこ とはあるにせよ、問題は深刻だ。個人指導の場合ならではの方法があるのでアド バイスをさせていただくが(僕も大学時代は個人指導をやってたからね)、集団 授業の現場に立つ僕にとっても考えどころではある。


  昼休みは某歴史講師 I 氏と雑談しつつ食事。
  カメラモニター室にいるので、午前中の黒板がまだ映し出されている。

「昨日の枯山水の図は何だ?」
「そんなの書いてないですよ」
「家の中に人がいる絵は?」
「そんなの書いたかなあ」
「今日の、あのノートみたいな絵は?」
「あれは伊勢物語の説明ですよ」
「どこが伊勢物語なんだよ?」
「授業中だとアレでわかるんですよ」
「絵じゃなくて図か、落書きにしか見えんが」
「N原先生とどっちが上手か生徒に聞きましたよ」
「俺だろ、どうみても」
びみょー(-_-)、とか言ってましたがね」
「俺の絵はすごいぞ、人は全てメガネをかけている」
「必要ないでしょう」
「豚の絵も上手だ、君には負けない」
「ホントかなあ」


  午後のQクラスは順調。
  過去問を使って「文脈と首尾一貫した和訳」と「必要とされる多義語」のレベ ルなどを説明する。夏に、第1志望までの実力距離が測れるから、闘いが始まる 。生徒様が自己基準を設定するだけは足りない。だから、僕が高いお金をもらっ て指導させていただく。


  全て終わってからBBQ数学講師C。
  今日の僕の授業衣装は水色を背景に赤いボタンが咲くアロハ。

「なんですか、今日は独り花火ですか?
「お前なあ」
「違うんですか?」
「独り花火、それひどくないか?」
「若い女子を自宅に呼んでですね」
「それ、去年も言ってなかったか?」


  帰宅の道は浴衣のお姉さんで大混雑。
  先週末は涼しかったけど、この数日は猛暑。最高気温は35℃だったようだ。充 分な睡眠、充分な水分補給を心がけましょう。ではでは今日はこれで(^_^)/~
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