予備校講師でわるかったな!





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続く曇りはビールで晴れる 8月28日
  ふたたび通勤ラッシュ。
  8月最終週の月曜日ともなると、どの予備校も夏期講習が終わっている時期。 言い換えれば、日本全国津々浦々(つつうらうら=あちこち、の意味)の予備校 講師たちはヴァカンスを楽しんでいる季節である。雲が取れない関東を脱出しているのであろうなあ。

  ひるがって考えれば、8月30日というギリギリのタイミングまで講習が続くの は市進くらいのものだろうか。
  転じて考えれば、こんな夏の終わりにまでコマ(授業のこと)を頂ける=収入 が得られるのはありがたい限り。


  1限の終わりは10時半。
  腹が減るのでオヤツを食べる。この3日間は毎日マドレーヌ1ケ。2週間ほど 前、マンションの隣の部屋に若い夫婦が引っ越してきてアイサツ代わりにくれた ものである。これもありがたいこと。

  しかし隣人がいるということは、以前とは違って物音がするということでもあ る。しかも若い夫婦。ヘンな音(または声)が聞こえてこなければいいんだけどな 。
  ちゃんと窓は閉めるように(-_-;)


  オヤツを食べ終えて、すぐに2限終了。
  授業は順調と言いたいところだが、例によって例のごとく、速い授業ペースに ついていけない生徒様に限ってヒジをついて書き込みなどなさる。ペンを持って いないほうの手が動かないことで、脳みそが動かないことすら知らないんだろう なあ。

  ある有名な小説にドサ健という麻雀打ちが出てくる。
  正確な記述は忘れたが、ドサ健の好調を示す描写( description )があった。

>調子がいいとき、ドサ健の左手は卓の下で踊るように動く。

  麻雀は右手だけを卓上に出して行うゲームである(イカサマをしないことを相 手に示すため)。
  つまり左手は卓の下、たいていは左足の上に置くかたちになる。その手は使わ れない。しかし、好調なときにはその手が自然に動く。麻雀の好調時は脳が高い レベルで活動する(カンが働くわけだ)から左手が動いてしまうのである。

  それはまあ、ヒジをついていればバカになるだけだろう。
  バカというのは脳が動いていないということであるから。


  帰宅してスーパー。
  海鮮丼など買って自宅メシ。2コマ生活はありがたいが、時間の使い方が中途 半端でもある。とりあえず読書、というパターンも3日連続か。

  『なんとなく、日本人』を読了。
  今年読み終えた新書のナンバーワン。僕の低い読書ペースでは、年内に読める 新書は10冊程度だろうから、4ヶ月を残した今の時点で年度代表新書と決めても 大丈夫だろう。

  詳しくは後日のエッセイに譲る。
  要約すれば、「日本人論に触れたことのない一般読者が、ありきたりでない日 本人論を知るための必読書」というところになるか。必読かどうかは自信がない けど(ないのかよ!)、ずば抜けた良書であろう。もっとも、入試の現代文なん ていうヤヤコシイものを読んでいる受験生からすれば易しすぎるかもしれない。


  2学期のテキストを入手したので、少しだけ予習。
  今年から始まる「英語記述問題対策ゼミ」が面白そうだ。しかし長文の量が少 ないのが心配。最上位対象なんだから、もっとキツクしても良さそうな気がする 。と言ってもチラ見するだけ。

  なんだよもう夕方かよとプール。
  このあたりから気持ちは夕飯とビールに向かって一直線。格好の獲物( easy prey )を見つけたタカが時速200キロで舞い降りるように。しかし比喩が下手だな、俺。


  夕飯のメインはアジの刺身。
  スーパーの仕入れが冴えない感じだったので妥協。しかしさすがに旬を迎えているだけあって旨い。丸々と太っているのがイイ。切り分ける前に毛抜きで骨を抜くくらいの太さ、とでも言うのか。そんなこと言われてもわからないだろうけど・・・。

  サブは細々と。
  野菜は高値が続くので「安値安定」の大御所モヤシ。塩と胡椒と紹興酒で炒めれば確実な一品になる。
  昨日の残りの肉豆腐もいい。煮崩れた玉ねぎと豚バラ肉の甘さよ。他には常備菜(オクラ納豆、キムチ、塩ラッキョウ)とナスの酢の物など。


  もちろんビールぐびぐび。
  痛風予備軍を気にしながらも1缶サービスして350MLを3缶。いやはや旨いのなんの。少し消化不良な夏の終わりの気分は晴れていく。
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