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それでも佐藤は立ち上がる |
8月31日 |
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5時半起床。
体内リズムが朝型で固定されちゃってるんだろうね。朝食は久々のフレンチト
ースト。
6時半からPCに向かってちょめちょめ。
いい天気なので真剣に布団干し、洗濯物干し。温度が高いわりに湿度
( humidity )が低くて、非常に充実した1日になりそうだ。
今日はひたすら家事と予習と読書と将棋観戦。
連続してやると疲れるので、20分サイクルくらいで動き回る。9時に早くも昼
食。ソーセージとエリンギと玉ねぎでパスタを作る。
ところでこの夏のまとめ。
全体的にはよくやったと思うが、最初と最後のタームでキレすぎたのは反省点
か。
内容に関してはキッチリできたと自負している。授業は去年よりペースを落と
した。去年は85分で扱った内容を90分で扱った。内容そのものの濃度も1割近く
カットしたので、全体としては1割削減ということになる。学力低下・全入時代
などを考えるとちょうどいいくらいかと。
市進に関しては人数の少なさが目に付き、まあこれは僕のクラスに限るのだろ
うが、僕の持ち味を出せなかったというところ。
一方的に自分のための独り授業をすることで良くなるタイプだということだ。
生徒増に関しては展望が厳しいところだが、(とある事情があって)3年後から
改善してくる可能性があるらしい。何とかそこまで解雇されないようにセルフコ
ントロールをしなきゃいけないと改めて実感。
城南に関しては生徒様の意欲の高さがよくわかった。
質問も(そのレベルはともかくとして)多く、生徒様が自分なりにであるにせ
よ問題意識を持っていることがよくわかった。ただ、EXとAL/CPに関して
はまだ実力的な問題が残っていることわかったのも事実。これは生徒様はもちろ
んとして僕も秋に工夫しなければいけない。
両予備校の比較もしておこう。
市進にくらべて1コマあたりの授業料が高いせいもあるのだろうが、城南生の
集中力は非常に高かった。1学期の復習に関して質問が来るなど、勉強が具体的
なレベルに落ちているのが城南のよいところだ。
しかるに市進では、1学期の復習に関する質問など皆無であった。
およそ現役生にとって、夏はいいかげんに過ごしてきた1学期を振り返るのに
絶好の時期であり、言い換えれば取り返す最大のチャンスである。その大切な夏
に、中堅〜下位クラスから声が上がってこなくていいのだろうか。
市進の問題点はハッキリしている。
何度も書いていることだが、講座の取らせすぎである。授業を受けることが復習になるというのは、経営サイドのゴーマニズムだとまで言うつもりはないにせよ、復習がこれほど疎かな予備校でいいのだろうか。
今の市進のCクラスは
字が読める程度のレベルであって、速読ゼミなんか受けさせている場合ではない
(これは今年の僕が担当していないからではなく、従来からの主張である)。第
3回の「ハチの習性」に関する長文なぞ、今のCクラス生が読めるレベルではな
い(あれはQクラスでもかなり難しい)。
むしろ今こそ大切なのは精読力の養成であって、このあたりは僕だけでなく市
進予備校全体が本気で取り組まなければならない。
具体的には、受講料を倍にして今の受講講座数を半分にするほうがいい。まあ
、システム的な(つまり経営者から見た)難しさはあると思うのだけど。
城南予備校にも、もちろん問題はある。
下位レベルを大切にする世界と、上位レベルを取り込む世界をキッチリ分けな
ければいけない。これも以前に書いたかもしれないが、早慶の数を稼ぐのが受験
界の最上位を取り込むのに必要なことではない。大切なのは第1志望に受からせ
るシステム作りであり、授業運営である。
たとえば、最上位レベルで私立志望と国立志望を同じ授業にするのは無理があ
る。英作文なんか何も出来なくても上智は狙えるし、正誤問題ができなくても一
橋は狙える。
もっとも、この点に関しては僕にも責任の一端があるのは事実なので、僕も頑
張らなきゃいけない。
などなどと反省する夏は終わった。
観ている将棋は王位戦。
またまた羽生王位に挑戦するのは佐藤棋聖。この数年のタイトル戦はこの組み
合わせが異常に多い。何度も羽生にタイトル戦で負けて、それでも何度も予選を
勝ち上がって挑戦権を手にする強い佐藤。何が何でも羽生の首を取りたい佐藤。
君臨する羽生。
この組み合わせにもマンネリを感じるが、この1ヶ月はのんびり観るヒマがな
かったので楽しめる。
1時過ぎに2回目の昼食はカレー。
さすがにレトルトではあるが、自分でメシを炊くのも久しぶりで気分が悪いは
ずもない。
同じような作業をこなして、5時から夕食の仕込み。
少しは手間のかかるものをということで、メインは「シシトウのトリひき肉詰
め」。なんというかね、こんなものを丁寧に仕込んでいるなんて、俺は飲み屋の
親父か(-_-;)
ややシリアスな地震。
「最近は地震がないな」と思っていたこともあるし、タテ揺れでもあったので
ビビル。慌てて手を洗って(ひき肉のツミレを詰め込んでいたから手がドロドロ
なのだ)玄関のドアを開ける。震度3。明日は防災の日だし、非常用持ち出し袋
のチェックでもしないとね。
7時近くまで将棋が続く。
観戦を続けたいが、PCを移動しないとメシが食えない。空腹に耐えかねPC
をソファに移してビール。シシトウは味こそ良かったものの、焼き加減に課題を
残す。修行が足りない。
将棋は羽生の勝ち。
これで7番勝負は羽生の3勝2敗。絶好調の佐藤は、羽生を追い詰めるまで行
ってもトドメを刺しきれない。どうしても越えられない羽生の壁を感じているだ
ろう。強いだけに、苦しくてたまらないだろう。羽生持ちの僕としても、彼の健
闘を期待せずにいられない。
高校生の皆さんは明日から学校の再開。
夏をうまく乗り切った同級生を見て焦るもよし、夏でキッチリ失敗した彼らを
見て笑うもよし。短い受験レースは完全に後半戦に入った。トドメは、まだ刺せ
ていない、刺されていない。
追記:「健志、英語を語る」中級文法編『関係詞その2』をアップしました。 |
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