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nothing to imply |
9月19日 |
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3時就寝、11時起床。
昨夜の読書から。
『危うし! 小学校英語』鳥飼玖美子を読了。
タイトルのように、まもなく始まろうとしている小学校での英語教
育の問題点
を指摘する。名著というほどではないが、小学校英語教育に賛成する人は読
むべ
きだと確信する。また逆説的に言えば、賛成派という愚民はこの本を読まな
い(
読めない)とも確信するのだが。
この手の「英語教育論争」本は職業柄よく読むほうである。
予想されるように、小学校から始める英会話のようなものに教育的
な意義はな
い(あったとしても得るものが少ない)というものばかりである。あるいは僕も
反対派であるがゆえに反対派の本を選んでいるのかもしれない、という事実だけ
は断っておく。
本書は5つの章を用いて小学校英語教育に反対する。
その全てを取り上げればキリがないのでやめておくが、本書の論に
僕は全面的
に賛成する。1つだけ例を挙げる。
>どういう英語を学ばせて、いつまでにどの程度の英語力をつけて、その英語で
子どもをどうしようと思っているか(信原補注:小学校英語教育に賛成する親に
)訊ねても、ほとんどの親が、「やっぱり英語はできたほうがいいんじゃないで
すか」という程度で、とくに確固たる方針や理念があって「小学校英語」を希望
しているわけではなさそうなのです。
これは第2章「『親の過剰な期待』が英語必修化への道を開いた」
にある。
この程度の教育リタラシー欠乏障害の親の要請を受けて行
われようとしている
のが小学校英語教育である。
この手の親(だか大人だか)というのは、アジア諸国の英語の進ん
だ教育なん
ていう新聞記事を読んでうなずく程度の知的レベルである。
たとえば、「日本・中国・韓国の子どもの英語能力を比較すると、
日本は会話
で最下位になる」というありがちな報道に感銘を受けるのだ(本書では文法・読
解ともに日本は最下位であるという事実が指摘されている)。
まして彼らは、日本と中国・韓国の国際的・文化的・国力的な位置
づけの違い
など知らないから、「そうよね、英語と言えば会話よ、会話ってのは子どものう
ちからはじめないとね」ともろ手を挙げて小学校英語に賛成するのである。
バカがバカを再生産するということだが、詳しくはまた後
日に「最近はこんな
読書」以外のエッセイで。
寝坊の理由はわかっている。この10日ほど悪夢に悩まされていたのだ。
何かのスケジュール調整に苦しんでいて、あちらが立てばこちらが立たず、と
いう内容の夢だけが繰り返される。
ユミコとデートの日取りを決めるとカナエが・・・みたいな色気のある奴では
ないのもツライ。そろそろ決着をつけてもらいたいのだが。もっとも、この「繰
り返し悪夢」というのは僕の日常営業行為の1つなので(希望しているわけでは
ない)、何かの状況を示唆しているのではない。単純に眠りが浅いんだろう。
ということで無事に睡眠不足を取り返せたことになる。
たまにはゼイタクしようぜと朝食兼昼食はいつのも中華料理屋でランチ。714
円だったかな、そんな感じ。いま計算したら(105で割った)680円の消費税込み
なのか。ケンキョな贅沢である。
腹一杯食べたので、授業前の2回目の昼食は軽く。
昨日の横浜で買ったスコーンとヨーグルト。1週間くらい常温放置しておいた
ナシは腐っていた。あれ、リンゴと違って日持ちしないんだっけ。この季節にし
か食べない食材なので忘れてしまう。これもたとえ話ではない。
千葉校は3コマ。
飲んだくれ数学講師Bに「呑みにいこうではないか」と誘われるが、「家のも
のが待っているので」と来週にしてもらう。
無事に終了して帰宅。
家で待っていたのはホウボウとスルメイカの刺身。ホウボウは安かったので買
った。全長20センチ以上で500円。スーパーで「ハッ!」とするほどに目があっ
たのだ。死んでいる魚と目が合うはずがないのだが、そういう瞬間がある。そし
て実際に美味しかった。やはり暗示するものはない。
刺身はスダチという柑橘類で食べる。
サンマの旬ということで売っているようだ。1個25円で4つ買っておいた。カンキツ類は塩分摂
取を減らすのに適している。今日の僕はしょう油とポン酢を別皿に用意して、そ
れぞれに同量のスダチ汁を入れた。味が足りないどころか、酸味でかえって美味
しくなった。塩分に制限を課せられている中高年読者は参考にして頂きたい。若
奥様と同じで、そんなに多数の中高年読者はいないと思うが。
言うまでもなく、上の段落にも比喩はない。
考えさせるようで、実は筆者が何も考えてないように見える日記を書くのも難
しい。よびわる中毒者は「見える、ということは?」と考えるだろう。いや、ホ
ントに何も考えていない、たぶん。
件名は「文字通り読めるよ」みたいな意味です。 |
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