予備校講師でわるかったな!





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貧乏人は問題を解決せよ 10月11日
  夜の2時過ぎに将棋の竜王戦が開幕したことに気付く。
  2時に気付いたのではない。竜王戦の第1局はアメリカのサンフランシスコで 行われているのだ。ネット中継があるから観ていてもいいのだが、そんなわけに もいかない。2時半就寝。

  8時過ぎに目覚める。
  天気予報がはずれて晴れていることと、BS放送で竜王戦の中継があるので思 い切って起床。


  8時半からTVを観つつ朝食を取りつつ新聞。
  プロ野球の中日ドラゴンズがリーグ優勝。おめでとうございます。最近は阪神 と中日→その他大勢みたいな展開で、横浜ファン(ええ、とうぜんブッチギリで 最下位ですよ)の僕としては面白くない。

  9時半に竜王戦の中継が終わったので予習。
  1回目の昼食は焼きビーフン。カンヅメのホタテで作ったら香ばしくなった。 さらに沖縄名産「コーレーグス」(唐辛子と焼酎で作った辛味香辛料)をかけた らパワーアップ。まだ改善できる余地がある。

  食後休憩に読書。
  『カワハギの肝』杉浦明平を読了。
  1913年生まれ(2001年逝去)の著者による、独断と偏見に満ちた食のエッセイ 。解説にも「老人の繰り言、ないし老人の一徹な思い込みがどれだけ読者に訴え るか」などとあるほど。もちろん解説者は良い意味で言っているのだが、すごい よね。

  困るのは本書中盤の「野外食い歩きの記」の章。
  何しろ戦前の食い歩きの話だから、出てくる食べ物が知らないものばかり。マ キノミ、エノミ、アマジ、グイラ、ユスラウメとか、存在を知らないどころか名 前も知らない。きちんと説明はされているにしても、食べ物だけに実像のイメー ジがわかないのが困る。今の高校生の祖父母に訊けば何とかわかるか・・・とい うくらい。これはこれで文化的資料となるのかもしれない。

  もっとも、「ウドンは太くなければイヤだ」とか「大根は辛くなければ大根じ ゃない」とか「この野菜は入手困難なので自家栽培している」だとか、頑迷なジ ジイぶりは面白い。興味のある人は立ち読みから入ればいいだろうか。


  プールは50M75秒というユルユルのペースで700M。
  2回目の昼食はカレーライス。ほんまに貧乏やのう。外食する金がないんや。 貧乏人は苦労せなあかんで。

  Qクラス。
  ここでも「定例試験復習抜き打ちテスト」を実施。予想をキッチリ裏切って、 デキはボロボロ。並べ替え問題。

「健康のありがたさは病気になってみないとわからない」(選択肢略)

  なんとこれが正解率7割ほど。
  Qクラスは偏差値55〜65くらいの生徒様が在籍するが、これが実情か。模試の 復習以前に、いつでもどこでも解ける It is not until 〜 that 〜 の構文である はずだが。

  さて問題は、これほどの学力低下は市進だけの現象なのか、全ての受験生に共 通するものなのか? ということである。
  後者であれば問題ない。受験は相対評価のゲームだから、この構文を知らない 程度でも日東駒専などは特待生合格だろう(ホントかw)。しかしもし前者であ るとするならば、あまりにも問題が多い。

・偏差値が信頼できない(→偏差値60というのは「字が読める」と解釈する
・テキストが難しすぎる(→2レベル下のテキストを使うべき)
・市進の生徒層が落ちている(→バカの集う予備校という悪評が立つ)

  ざっと考えても、すぐこれくらいは出てくる。
  そこで解決策としては、市進は almost all of the students が受験するセンタ ー試験の平均点を内部発表することだ。実際の入試の現場で、市進の中の偏差値 が持つ意味がどれだけ全国平均と異なるかを検証できるからだ。市進はこの程度 の機密情報が漏れるほど下流な会社ではないので、こうすることで「本当のとこ ろ」を知るべきだろう。

  幸いなことに、入試センター試験は主催者のHPで部外者による「問題評価報 告書」をアップしている(英語はここ)。
  それだけ多くの人間の「評価」を受けるわけだから、私企業が基準として利用 する価値は多いだろう。あ、「部外者の報告書とか言って、実はデキレースだろ?」などとする辛らつな大人の意見はここでは無視ね。ここでは?


  休み時間に生徒様♀。
  指定校推薦で進学決定の報告。おめでとうの堅い握手。2学期一杯は継続受講 してくれるとのこと。理由を聞けば「先生の授業が好きだから」。お世辞が9割 でも嬉しいことだ。こういう流れを主流にしたいものだ。経営的にも、こういう セカンド・エフォートがありがたい。これだけで僕の時給が増えるわけもないけ れど、こういう瑣末な積み上げをしていくのが経営立て直し手段の1つのはずだ 。大局を見ながら細部に注意を払うこと。


  全ての授業が終わったとき、講師室の向かい側の席にいるF先生がおっしゃる 。

「信原さんを見習わないとな!」

  何かと思って訊いてみれば、女子高生との堅い握手についてである。おいおい 、おっさん(・_・;)

僕「合格のヨロコビを分かち合うのが握手なんですよ!」 F 「そうやって手を握るんか〜」

  僕の斜め向かいに座る英語科重鎮講師U先生は爆笑。

U 「Fさん、あなたが手を握りたいだけじゃないの?」
F 「いや〜、信原さん(U先生を完全に無視)、あれってセクハラだよ」
僕「ふん、U先生、わかってないすね〜。セクハラかどうかは、誰が手を握った かによるんですよ!」

  U先生は激笑。

F 「ちくしょう! いつか俺だって・・・」

  予備校講師にヘンタイが多いことは念を押すまでもない。
  ちなみに敬称略、一部脚色。F先生もU先生も僕から見れば大先輩。それでも こういう会話を交わせるのがこの職業の面白いところ。


  帰宅して夕食。
  昨日のイマイチカンパチは「刺しつけ鍋」にする。ダシと安い日本酒を半量づ つにして、シャブシャブ風にしてオロシ入りポン酢で食べる。こうすると味の劣 る刺身でも旨いから不思議。
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